三菱商事(8058)の株価、テクニカルと過去PER・PBRから現状を確認
三菱商事(8058)の株価について、以下の視点で最新の状況を確認します。
- テクニカル(日足、週足)
- 過去PER・PBRレンジ(おさらい)
日足
7月4日(金)終値時点のチャートです。
長期MAが垂れていないなかで上値抵抗線を越えて以降、堅調な推移。このあたりは長期MAが「しっかり効いている」といった見方ができるかと思います。つまり、垂れてる時よりも上値抵抗線を越えた際の騰勢が強含みやすい、ということが傾向的には言えるのではないでしょうか。
なお、前回の記事で以下のように記していました。
目先の焦点は、過去4回ほどにわたって跳ね返されている2,900円が意識されようかと思います。
ここを越えてきましたね。
直近2日は高値を越えていないものの依然安値は切り上げています。短中長期MAすべて上向き。悪くない形。
焦点は短期MAと下値支持線を割らずに推移できるかです。
週足
トレンドラインを割ってから定石通り軟調だったわけですが、週足でも上値抵抗線を越えてきました。また、前週高値を越えられるかが焦点でしたが、越えてきました。
他方、1か月前の高値を終値で越えられていないのでやや上値の重たさは意識させる展開。
来週、直近高値2,968円を越えられるかが目先の焦点かと思います。
PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度
なお、おさらいとして、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。
今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。
三菱商事(8058)の過去PER・PBRレンジから株価下落余地を探る 三菱商事の株価は軟調が続いています。 有名投資家ウォー...
まとめ
以下のようにまとめられます。
- 日足:短期MAを割らずに推移できるか
- 週足:来週、直近高値2,968円を越えられるかが目先の焦点
- バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジから機械的に算出される下値めどは「1,900~2,500円」という値に着地
なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。
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