三菱商事(8058)の株価、短中期移動平均線・上値抵抗線を上抜け

三菱商事(8058)の株価、テクニカルと過去PER・PBRから現状を確認

三菱商事(8058)の株価について、以下の視点で最新の状況を確認します。

  1. テクニカル(日足、週足)
  2. 過去PER・PBRレンジ(おさらい)

日足

6月27日(金)終値時点のチャートです。

前回の記事で「目先の焦点は短期MA・中期MAを上抜けられるか」と記していましたが、どちらも陽線で上抜けてきました。連れて長期MAも上向いてきており、形がよくなりました。

すると順当に、上値抵抗線も越えています。ストキャス・RCIともにゴールデンクロス。上昇トレンドへ回帰か、というところかと思います。

目先の焦点は、過去4回ほどにわたって跳ね返されている2,900円が意識されようかと思います。

ちなみに水曜日時点では長期MAまで下げるかもしれないが大型株でもあり、そのあたりでは止まるのではないかとの目算でした。日経の上昇も追い風にしっかり反発した格好。

週足

前回の記事で以下のように記していました。

2週にわたって安値を更新しているので、まずは下げ止まれるかが焦点かと思います。

下影陽線を付けて、まさに下げ止まりました。日足と同様、次は前週高値となる2,900円付近を越えられれば上値抵抗線も越えてくる形になります。

PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度

なお、おさらいとして、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。

今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。

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まとめ

以下のようにまとめられます。

  • 日足:短中期MA上抜け形良化。目先の焦点は過去4回ほど跳ね返されている2,900円意識
  • 週足:下げ止まり下影陽線、前週高値を越えられるか
  • バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジから機械的に算出される下値めどは「1,900~2,500円」という値に着地

補足

なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。

いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。

一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。

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