近鉄グループホールディングス(9041)の株価、テクニカルから現状を確認
私鉄大手・近鉄グループホールディングス(9041)の株価についてテクニカルの視点で最新の状況を確認します。
- テクニカル(日足、週足)
日足
6月27日(木)終値時点のチャートです。
長らく下落トレンドでひたすら陰線が続き短期MAを越えられず、いかにも手出し無用といった推移が続いてきました。
ところがここに来て、短期MAが上向きで比較的大きな陽線で越えてきました。ストキャスやRCIもちょこんと上向いた格好。中期MAとの乖離も縮小してきており、そろそろ反転を期待させる形になってきました。
再度押し戻されるリスクを承知しつつホイホイと打診買いしたくなる状態です。
週足
週足完成まであと1日金曜日が残っていますが、現状は下ヒゲをつけた陽線となっており、これで金曜日が続伸すれば形としてはよくなります。
週足もMAすべてが下落トレンドで定石としては手出し無用ではありますが、金曜続伸ならば反転期待が醸成されやすい形に近づいて来てはいます。
まとめ
以下のようにまとめられます。
- 日足:上向き短期MAを陽線で上抜け、この状態を維持し中期MAを越えられるか
- 週足:金曜日続伸で下影陽線で終えられるか
なお、近鉄は優待が廃止されないかぎり100株で現状半期で4枚の乗車券(チケットショップでの買取価格1,600円程度)なので優待利回りだけで約5%。配当60円をふくめた配当・優待利回りは7%を超える状態です。
なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。
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