INPEX(1605)の株価、テクニカルから現状を確認
INPEX(1605)の株価について、以下の視点で最新の状況を確認します。
- テクニカル(日足、週足)
日足
6月24日(火)終値時点のチャートです。
6月13日から6度にわたって2,100円台後半で上値をおさえられています。
同期間において中東情勢悪化による原油高で同社に追い風でした。しかし3月の直近高値2,151.5円を明確に越えるには至りませんでした。加えて陰線が多く上値の重さを意識させます。
そこに来て6月24日に中東情勢への懸念後退で原油価格は大幅下落、株価も空を切って6%超の下落という流れ。大陰線に加えて中期MAを割り込み安値引けで形はよろしくありません。
目先の焦点は中期MAをまず上抜けられるか、そして短期MAを越えられるか、さらにはやはり3月高値を越えられるか。
ちなみに3月当時WTI原油は72ドルで、先週は同76ドル近辺での推移でした。伝統的に原油価格と株価の連動性が高いです。
週足
過去1年で週足で9回も上値をおさえられています。なかなか強い抵抗線ができています。ここで高値づかみした人の売りが意識されやすい水準です。
2,200円を明確に越えられるかが焦点かと思います。
なお、RCIが一部デッドクロスに。
まとめ
以下のようにまとめられます。
- 日足:目先の焦点は中期MAを上抜けられるか
- 週足:過去1年の抵抗線2,200円を越えられるか
なお、バリューの観点からは「配当利回り4.49%、PBR0.52倍」と指標上の割安感はあります。
なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。
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