「SBI全世界高配当株式ファンド」に関するご質問に答えました
SBI全世界高配当株式ファンドについて、お金の相談会でいくつかご質問をいただきました。以下回答します。
〇(前略)ラップや保険、NISA(オルカン以外)を解約しますと約5000万になり、NISA原資に充てていくにせよ、当面全額、全世界高配当株式に突っ込むのがよろしいでしょうか。
月10万の配当となると3000万あればいいのでしょうが、2000万ほったらかすのももったいないような。
金(ゴールド)を買うとか現金のままでも、というお話でしたが、もし他に思いつくことがあれば教えて頂けますとうれしいです。
分配金重視、シンプルに世界に分散投資するなら、全世界高配当株式ファンドが一案です。
いつ、いくら投入するかは
- 一気にリスクをとるのか
- 時間分散してリスクをとるのか
ご自身が腹落ちするのがどちらか、ということになるかと思います。
ほったらかすのがもったいないとお感じになるなら、そのぶん多く株式を持つことが方策になるでしょうし、多く株式を持ったまま市場が低迷することを回避したい気持ちが強ければ、時間分散してつみたてることが一策になります。
ちなみに日本は近年実質金利がマイナスなので、円預金で持っておくと年に数%ずつ価値が落ちています。したがって現金で持ちすぎるのはインフレ時代にはそぐわないかとは思います。
いずれにしても将来の株価は読めない以上、私たち投資家にできることは、いつ・いくらのリスクをとるのか(投資額)を調整することだと認識しています。
ゴールドについてはとりまく状況と投資する意義について、下段の関連記事に載せておきます。
〇全世界高配当株式(愛称:スマートベータ・世界高配当株式)は年4回決算と、年1回決算があるようですが、
これは好みでしょうか?単純に4回に分けてもらうか、1回でもらうかの違いでしょうか。
SBI全世界高配当株式ファンド (年4回決算型)(愛称:スマートベータ・世界高配当株式(分配重視型))は、年4回決算(2・5・8・11月)ですね。
スマートベータ・世界高配当株式(成長型)は、年1回決算ですが、上は分配重視型でこちらが成長型なので、兄弟のような商品のようですね。
SBI証券では9月13日から全世界を対象とする高配当株式ファンドである①SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)(愛称:スマートベータ・世界高配当株式(分配重視型)の取り扱いを開始しました。9月27日からは、①ファンドと同じコンセプトで決算回数の違う、②SBI全世界高配当株式ファンド(年1回決算型)(愛称:スマートベータ・世界高配当株式(成長型))の取り扱いを開始し、
上述内容を見るかぎり、単純に分配金を4回に分けるか1回に分けるかの違いのように解釈できます。
ただ、分配金実績を確認すると、年4回決算型は2月に95円が確定されていますが、年1回型はまだ8月の決算を迎えていないので分配金実績がありません。したがって、分配金が同じかは不明です。分配金を重視するなら、現状年4回型で差し支えないかと思います。
なお、両ファンドの分配金の時期など詳細はこちらの交付目論見書(年4回型、年1回型)で確認できます。
〇NISA口座は移管できないようです。NISAだけ野村で続けるかどうかですが。今のところマイナスなので、SBIで新たに始めるのもありかもです。ちなみに野村ではクレカのポイントは貯まりません(笑)。
「NISA口座の金融機関変更(移管)は1年単位で行えますが、NISA口座間で資産を直接移管することはできない」とされています(出所:野村証券)。
したがって、ご記載の「NISA口座が移管できない」というのは、「すでにNISAで保有している金融商品を別の証券会社に移管できない」という意味と理解いたしました。
「SBI全世界高配当株式ファンド」はSBI証券でしか買えないと思いますので、口座開設またはNISA口座の金融機関変更が必要になりそうですね。
以上、ご参考になれば幸いです。
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