投資をはじめたての方からのご質問とその回答
「お金の相談会」でいただいたご質問について、以下ダイジェスト版にてお送りいたします。
つい私のブログでは時期を経るごとに投資経験が浅い方向けの記事とはなっていない投資関連記事も増えてきがちのように思います。
しかし私もそうであったように誰しも始動の時あり、そうした方々向けにもしたためたいとの思いがあります。
さて、以下がご質問と回答の要旨です。
- 投資を始めたもののこれでよいのか客観的な判断ができない
→ 直接的な利害関係のない人物や書籍に答えを求めることが一案(手数料ビジネスのFPやIFAはおすすめできない) - 高配当投資を実現するために何を見て何を学ぶべきか
→ まずは少額からやってみて値動きや株価材料への反応など感覚をつかむ、個別株は一定の難度あり(好きで研究意欲ありなら適性あり)、一般的に取り組みやすいのはETFや投信 - 高配当投資を続けるためのキモ(あるいはポイント)は何か
→ ETFや投信であれば、愚直に積み立て、ろうばい売りを避ける(冷静に当初の目標に立ち返る等) - 市場リスク(資産や配当の減少)をどのように想定し、
計画や推計に組み込むべきか
→ 株価はリーマンショック並みの50%下落、減配30%程度は念頭に置きたい - 基盤をつくるまでの道筋を投資先として株に絞って考えているが、
アセットの配分が株に集中することでの想定すべきリスクと対策( 例)、また自分の立ち位置・ 目的において資産配分は他に投資先を考えるべきか(金、 債券など)
→ 金やビットコインは今後リスク分散先として有用と考えられる、債券も悪くないが利上げ局面では弱いリスクを覚悟(時価が変動するETFではなく、償還まで生債券を保有するなら実質的な価格変動なし、ただし金利の高い時期に投資することが望ましい) - 具体的な投資対象(株、ETF、投信)
の選定で考慮あるいは習熟すべきこと
→ 手数料(経費率、信託報酬)が0.5%を超える商品は基本的に避けたい、売買に手数料がかかる投信や過去リターンが芳しくないものも候補から外す
とくに①と⑥ですよね。私が許せないというか、信義にもとる行為だと思うのは、「顧客と利害が相反する状況で相手に害を与えることで自分の利得を優先させること」です。
これはまさに手数料ビジネスである一部のIFAやFPが、顧客に必要のない商品(例:手数料が高くリターンが芳しくない金融商品、これは私経由でしか買えませんよ等の嘘をついてまで手数料ほしさに走る等)を売って商売をすることです。
(もちろん人間食べていかないといけないので、食い扶持を稼ぐためにそうせざるを得ない人々もいるとは思います。以前の証券会社や信託銀行のように投資環境が整備されていない時期にそうした手数料ビジネスが今よりさらに横行していた時期はなおのこと)
しかし現下のように手数料が格安のインデックスファンドが出ている時代にいまだに手数料の高い投信や不必要な保険を売りつけるのは、傍から見ていても解せません。
参考:大手企業の「マネープランセミナー」に参加したらバックに保険会社がいて、新NISAは危険と保険商品に誘導された話
したがって、まず投資でだれかに相談する際におさえておきたいのは、「直接的な利害関係のない人」に相談することかと思います。私は別に投信を勧めて売れたことで口銭が私に入るわけではないため、直接的な利害関係はありません。したがってまず高い手数料の投信を売る動機がそもそもはたらかない構図です。
(余談ながら、やはり「#シンFIRE論」でも著したように、経済構造や相手の動機を考えることは重要かと思います)
先日、相談会でも耳にしたのですが、やはりIFA経由で高い投信を買わされた例があり、あらためて注意喚起させていただければと思います。