中山庸子『やめると人生ラクになる 70歳を越えたらやめたい100のこと』の読書感想文
以下のことを感じました。
- 老境に入ると、自己完結していく(よい意味で)
- 「水切りカゴを布巾に替える」のアリ
- 「失敗をかくす」をやめる
- 「白黒つける」ことを卒業
- 人生はだましだまし(若者には逆立ちしても至ることのできない境地)
① 歳を重ねると、自己完結していく(よい意味で)
実際に近しい人を見ていても思ったことです。
(誤解をおそれず言えば)歳を重ねると、もう
- だれかや世間体に必要以上に気を遣う必要もなし
- 異性を惹きつける生物的使命もなし(というと語弊があるやもしれませんが)
人生体験も増え、酸いも甘いも知り、だいたいのことは「まぁこの年にもなればね、」といった塩梅で、だれかに諭されずとも自分なりの確固たる視点が定まっているかたが多いような気がします(私の周りだけかもしれませんが)。
「自分はこうです」といった色彩を明確に打ち出すと言いますか、怖いものがなくなると言いますか、自己が定まり、自己完結に至るのかもしれません。
本書の全体を通して、そのような要素を根底に感じた気がします。
②「水切りカゴを布巾に替える」のアリ
食器を洗ったあとに置いておく「水切りかご」はやめて、布巾の上に置いているのだそうです。そして、布巾をぽいっと洗濯機に入れると。
たしかにそれなら、水垢が周囲にたまりにくいでしょうし、これはアリだなぁと思いました。
③「失敗をかくす」をやめる
ついしたくなりますけども、それをすると、どこか引っかかることになるんですよね。結局、尾を引く。
そういえばEXILEのTAKAHIROさんと、ATSUSHIさんが、奇しくも似たことを言っていました。
「TAKAHIROを演じるのがしんどかった」
「ATSUSHIという別の人物像を背負うのがしんどかった」
おそらく、自分とかけ離れた人を演じていると、いつか自己との乖離に耐えられずに自壊しそうになるのかもしれません。
その点、自身はこのブログで自己の大部分を相当そのまま表現している(つもり)ので、自己との乖離は感じず、よきアウトプットの場であると感じています。
④「白黒つける」ことを卒業
これ私に足りないところだと思うんですよね。
つい、「え、それってYES or NO?」とか聞いちゃいがちです(笑)
めちゃくちゃ白黒つけたがっとるやないかい。
白黒つけないほうが、オトナな感じがしますよね。多くの事象はグレーでしょうし。個人的な課題だなぁとあらためて思いました。
⑤ 人生はだましだまし
田辺聖子さんの本のタイトルで、「がんばりすぎて思い通りにできず落ち込んだりするより、だましだましやっていく」ということだそうです。
母は、日に日にできなくなっていく自分を情けないと思うと同時に、娘に何度でも慰めてもらいたい、褒めてもらいたい、と望んでいたことが、あとになって落ち着いてみたら分かりました。
(本書より抜粋)
考えさせられる文章です。
「何度でも褒めてもらいたい」とのこと、共感します(笑)幼いか、無邪気か、はたしてどちらか。
まとめ
読者から、「なぜ30代なのにその本を読むのですか」というご質問がありました。
端的に答えるならば、「人生を重ねていくなかで、人が何を思い感じるのかを先んじて知りたい」という回答になろうかと思います。
いまふうの言葉で言えば、人生戦略を早期に立てるとも言えるでしょうし、人生の展望を早めにのぞき見たいとも言えるかもしれません。
私はそうして、興味関心をもって人生の諸先輩の話を興味深く拝聴してきたように思います。
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