三菱商事(8058)の株価、出来高的にはセリングクライマックスを終えている

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三菱商事(8058)の株価、テクニカルと過去PER・PBRから現状を確認

三菱商事(8058)の株価について、以下の視点で最新の状況を確認します。

  1. テクニカル(日足、週足)
  2. 過去PER・PBRレンジ(おさらい)

日足

4月18日(金)終値時点のチャートです。

上値抵抗線より上での推移を継続しています。加えて、短期MAより上で推移できています。

中期MAがだいぶ下がってきました。今後数営業日で長期MAの水準である2,540円付近で推移すると短中長期MAすべてが1点に収束する形が視野に入ります。

関税報道に振られる展開はまだ続きそうですが、テクニカル的には今のところは形が悪化せずに維持できています。

出来高の観点からは、4月7日に当面の底をつけた際に突出しており「セリングクライマックス」の状態。関税動向等が大きく動かなければ底打ちを意識させる状態ではあります。

反面、トレンドラインを割れば形は悪くなります。

週足

下値を切り上げさほど悪くはない形を維持。若干トンボのような形状であり、安値圏で出現すると反転サインです。

現在値は上値抵抗線と同水準であり、来週ここを明確に超えられるかが焦点に見えます。

長期MAが垂れ気味で上値の重さも意識させるかたち。

PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度

なお、おさらいとして、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。

今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。

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まとめ

以下のようにまとめられます。

  • 日足:上値抵抗線・短期MAより上で推移。長期MAと同水準の2,540円まで戻せればMAの1点収束が視野に
  • 週足:週足でトンボで終えることができた。来週明確に上値抵抗線を突破できるか
  • バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジから機械的に算出される下値めどは「1,900~2,500円」という値に着地

日経平均株価は順調に下値を切り上げ、先日の記事で焦点としていた「4月10日(木)の戻り高値34,639円」を金曜日に超えられました。その観点ではよい形です。

目先は関税動向や米債券市場(長期金利)に振られる展開が続きそうですが、日経平均もテクニカル的には形の良化が続いています。

補足

なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。

いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。

一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。

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