「お金の相談会」のご感想(50代女性)

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「お金の相談会」のご感想(50代女性)

「お金の相談会」にご応募された方から、以下ご感想をいただきました。

ご感想

穂高様

一昨日はお時間を取って面談をしていただき、ありがとうございました(お引き止めして申し訳ありませんでした!)。とても良い時間でした。

穂高様に相談させていただいたこの数週間は、自分とお金の関係を再確認するプロセスでもありました。

私は不安定な家庭に育ったこともあり、お金は自分の鎧、私を護ってくれる唯一の味方、自由を担保するための絶対条件、という気持ちを強く持っていました。今まで一度も利益を使ったことがありません。

実家を出て20年経ち、良い家庭にも恵まれました。もうこの鎧を脱いでも良いのかも、お金も使い始めないと子供たちや夫との生活に間に合わなくなるかもしれない、という気持ちが芽生えましたが、やはりそれでも怖さもあり、一歩を踏み出すため、今回相談させていただきました。

相談させていただいた後、毎月積立てて気付いたら遠いところまで来ていた”ということに気づきました。何一つ続いたものも、得意なものもない自分が、ここまでこれたことを知って嬉しく思いました。もちろん、原資を遺してくれた親、マーケット、など、いろいろな幸運が重なったのは言うまでもありません。

穂高さんのブログや、ご著書に巡りえたことは、投資を長期継続・楽しむにあたって、とても支えになりました。また、穂高さんの著書は、状況や能力に関わらず、人生を生き生きと楽しんでいこう、そのための提案がとても親切に書かれていると思います。

何も続かないな、特に優れたところもないな、という平凡な人を切り捨てることなく、目線優しく書かれている、本を読んで何度も元気をいただきました。

本を世に出してくださって、本当にありがとうございました。

『#シンFIRE論』の”今日も明るく楽しく修練ですという言葉がとても好きです。

ところで、お言葉に甘え、面談でお伺いし切れなかった点について、2つほど質問させていただきたいと思いますが、大丈夫でしょうか。

1)今から取り崩しを始めても、将来にもきちんと備えられる、という理解でよいでしょうか

シン・FIREでは、4%という数字はあまり根拠として考えていない、と書かれておられたと思います。

某金融機関のシュミレーターで、資産9000万円を想定2.5%で運用とすると、今から月に20万円取り崩しても100歳時点で資産がまあまあ残るという結果が出ました。この試算をある程度信用して取り崩し始めても良いのか。

2)お話しさせていただいたように、売却も視野に入れての東京で住宅購入について、我々の立場でありましたら、どのように考えられますか?

  • 3年間は娘の学校のため都内
  • 海外赴任前提の転職を考えています。しかししなければ東京に長期で住むと思います。
  • 夫は大手町に週一回、私は仕事を始めれば週3回都内中心部に行くと思います
  • 家賃が高い。買った方が良いのか?
  • 物件は見たところ8000万円以上は出さないと難しそう(博多っ子には想定外のお値段、かつこのお値段でこれ?とびっくり中。
  • 特に住みたい場所は決められていない、現在板橋区在住です。

急いでおりませんので、いつでも大丈夫です。

大変図々しく恐縮ですが、ご回答いただければとても助かります。

冗長な文、失礼いたしました。

2月も半ば、ご家族の皆様と共に、どうぞご自愛くださいませ。

このたびは相談会にご応募いただきありがとうございました。

ありがたいお言葉の数々、本当にうれしくて光栄に思いました。この活動を続ける大きな励みになっております。

「2.5%での取り崩し」は現実的かつ妥当な値か

ご質問の件、2.5%で取り崩す試算で100歳時点で資産がまあまあ残るとのこと、私なら大船に乗ったつもりでいられる水準です。

2.5%という収益率は、過去の傾向に準じて考えた場合、荒唐無稽な数字ではなく、保守的で十分達成が期待できる水準だからです。

東京での住宅購入をどう考えるか

大手町や都内中心部であれば、板橋や練馬から通うのはとくに問題ない距離かとは思います。私も以前そのあたりに住んでいたことがありますが、商店街など下町感が残り物価も高すぎず、公園や温泉もあって、となかなかよき印象でした。

今の東京の不動産価格で買うかと問われると、率直に申し上げて尻込みしますね。もちろん売却を視野に入れ、

  1. 出口戦略(需要のありそうな物件か、売りたい時に売れる物件か)をきちんと考えたうえで、
  2. 納得のいく物件に出会えれば、

という条件付きならば購入を検討します。

私が都内に物件を買ってのちに売却した際は、駅から徒歩1分で目の前は大手企業の土地で、まずまちがいなく需要が衰えないだろうとの目算をもとに買い、当時不動産市場がやや冷え込み始めていると言われた時期でしたが比較的早くやはり売れました。そうした条件にかなう物件に出会えるかどうかに尽きるように思います。

不動産というのは、一目ぼれといいますか、直感といいますか、今まで買ってきた(借りてきた)物件は毎々そういう感覚がありました。そうした直感にかなう物件がなければ基本的に買わないです。

不動産の場合、5年間は自家として住まわないと、売却益への課税が大きくなるはずです。したがって娘さんの残りの年数や海外赴任前提の転職を考えると、その基準は満たさないことになります(海外赴任中に国内不動産の売却自体は、仲介会社を通せばとくに手続き上の物理的な支障はありませんでしたが)。

たしかに都内であれば今後も不動産価格のインフレ状態が続く可能性はありますが、それは総論であって、あくまで各論(物件ごとに判断)で見ると思います。というのは、まさに上で述べたように、心惹かれる不動産に出会えるかどうか、という点に尽きます。

経済合理性や投資対象としての観点のみではなく、やはり心惹かれるか、直感にかなうか、そうした観点も満たした住居を選ぶと、心が躍る可能性が高まるように私は思います。

いずれにしても、経済合理性というのは人生の醍醐味や満足度を向上させる要素にはなりますが、それだけでは語れないものがありますので。

意中の物件に出会うためには自分で足を動かして、地道に不動産のサイトを調べて、、といった工程が必要かと思います。これがなかなか興味や根気を要します(笑)、その根気があるか、といった個人的な嗜好も大いに関係してきますね。

経済的にひっ迫していればそうも言ってられませんが、逆にそうでなければ経済合理性は二の次、煩雑さや心惹かれるか、といった情緒的な部分も意思決定に大きく影響してくるのではないかと、私は思ったりいたします。

ご回答になっているでしょうか。不明点等ございましたらまたご連絡くださいませ。

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