MACDがゴールデンクロスした三菱地所、三井不動産が上昇
一昨日、昨日と以下2銘柄の週足MACDがゴールデンクロスしたことを記事にしました。
- 三井不動産(8801)
- 三菱地所(8802)
三井不動産、三菱地所ともに上昇
すると非常にタイミングよく、たまたま運よく、本日の前場段階ではTOPIXが前日比+0.64%であるなか、
- 三井不動産(8801):+3.8%
- 三菱地所(8802):+2.4%
と騰勢強く推移しています。
日銀会合に向けた思惑としての不動産セクター悪材料出尽くしとも言えるでしょうし、テクニカルの買いサインに基づいたアルゴリズム取引が発動した、とも解釈はでき、真相は定かではないものの、いずれにしても上昇したということになります。
不動産株は伝統芸能とでも言うべき、日銀会合が近づくにつれ金利上昇を嫌気してか軟調に推移し、通過後または当日になると反発するケースが散見されます。
指標面からも依然として割安な状態が続いており、TOPIX不動産業指数のPBRは1.19倍と、過去10年平均1.33倍より低位であり、直近のリターンも銀行株に比べて大きく劣っているなか、本日の日銀会合後に利上げの小康状態が見通され、見直しが起これば上値余地が期待できるか、といったところかとは思います。
後場に日銀会合の結果と記者会見がおこなわれるので、それ次第では大きく動く可能性もあります。無事通過となれば大きめの陽線で週足完成、タカ派の会見となれば上ヒゲができそうです。
この上昇で何をしたか:現物の取得単価を下げた
三井不動産は優待目的で1,200株を1,342円で現物保有し、信用取引で平均取得単価1,289円で3,000株を保有していました。なので、
- 現物を1,342円で売却
- 信用のうち1,200株を現引き
とすることで、以前と比べて「約72,000円(=(1,342-1,289)×1,200)安く現物1,200株を得られた」ことになりました。
現物も信用もそのまま保有し、さらなる上昇を期待して保有し続け、利益の拡大をねらってもよかったのですが、そこはあまり欲張らず、「現物の取得単価を下げられれば上出来」といった塩梅としました。
こうして信用枠を活用して現物の取得単価を下げることを時折意図しています。あまり一般向けではないかもしれませんが、信用取引のこの手の活用の仕方もあるということで、一例としてご参考まで。
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