三菱地所(8802)の株価に買いサイン、MACDがゴールデンクロス
三菱地所の株価について、テクニカルの視点から以下のことが言えます。
- 上値抵抗線を抜けている
- MACDがゴールデンクロス
上記いずれも買いサインを示唆する状況が生じています。
週足に2つの買いサイン
まず白い線の上値抵抗線を超えています。そして13週短期移動平均線も超えようかという位置。短期移動平均線はまずはやはり超えてくることが第一関門とでもいえようかと思います。
そして、上図は週足であるため、週を終えなければ週足は未完成のままですが、現時点ではMACDの短期の指数移動平均線が、長期の指数移動平均線を上抜けた「ゴールデンクロス」と言われる状態となりました。
これは、あくまで確率論にすぎず毎回必ずそうなるものではありませんが、株価が下落から上昇に転換する確度が比較的高いサインとなる、と言われる現象です。
また、三菱地所の直近株価2,100円台付近は2024年初に揉み合った末に上昇相場の起点となった水準でもあるため、テクニカル的にはここを上抜けることができるか重要な水準になってくると思われます。
2,200円台で週を終えられるか
今後の展望としては、直近4週のトレンドラインを引くと今週は2,190円あたりに交点が位置することになるため、2,200円台に明確に乗せて週を終えることができれば、上昇相場へ転換する期待値が高まってくると考えられます。
また、MACDの観点からも週を終えた段階で2,200円台あたりであればゴールデンクロスを維持した状態となるはずなので、上昇相場への転換点が近づいている思惑が高まりやすい節目となりそうです。
まとめ
以下のようにまとめられます。
- 下落基調から上昇相場への転換が意識されるサインが2つ点灯している
(①上値抵抗線を抜けている、②MACDがゴールデンクロス) - 直近の週足が2,200円台を上抜けて終われるかがひとつのポイント
なお、繰り返しながらテクニカルは経済指標やイベント等による暴騰や暴落相場では効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識されやすいものに過ぎません。
いわば「まったくの暗闇で暗中模索、五里霧中となるよりは懐中電灯にはなる」といった塩梅ですのでその点に留意が必要かと思います。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前より有用性は高まっているのではないかとは思います。
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年末時点に上値抵抗線を抜けていましたが、反落しています。このようなケースもあるということですね。