日本株、来週は買い目線で臨みたい。どの銘柄を買うか
来週の日本株は買い目線で臨みたいと思います。
- 日銀会合通過で悪材料出尽くしとなるか
- TOPIXはレンジ下限に接近
- 反転サインの個別株ちらほら
日銀会合通過で悪材料出尽くしとなるか
年始から日本株は軟調です。背景には、日本株は日銀の追加利上げや1月20日のトランプ政権誕生を控え、不透明感から買いが手控えられてきたと見えます。直近1カ月の投資主体別売買動向では海外勢も国内個人も売り越しています。
1月23~24日に開かれる金融政策決定会合で、0.5%追加利上げとなる見通しを日経新聞が報じたことで市場には織り込みが進み、会合当日は大過なく通過すれば「悪材料出尽くし」で後場から上昇が期待できよう、とのシナリオで臨みたいと思います。
というのも、前回8月のサプライズ利上げの際に日本株は暴落したわけですが、今回は同じ轍を踏まず、1週間も前に日経新聞にリーク記事を書かせて織り込ませていくという、市場との対話に注意を払っている様子がうかがえ、さすがに会合後の記者会見でタカ派的なスタンスはとらないだろうとの思惑があります。
TOPIXがレンジ下限に
TOPIXは2024年8月以降、下値と上値を切り上げる綺麗なレンジ相場を形成。その下限に位置しています。
買える水準の個別株ちらほら
以下2銘柄を買い増し目線で臨みたいと思います。
- 三井不動産(三菱地所)
- 資生堂
三井不動産
「横並びは買い」というテクニカルの格言もありますが、ローソク足が同じ価格帯で直近並んでおり、まさにそういった状況。MACDも転換点が近づいているサインが点灯しています。
三菱地所も三井不動産と似たような状況で、8月暴落時と同程度まで株価が下落しており、テクニカルも似た状況、買い増し目線です。
資生堂
直近の週足で「下影陽線のカラカサ(売り一巡を示唆、下落基調の際に出現すると株価反転サイン)」が出現しています。MACDもゴールデンクロス気味で、加えて株価が下がっているのにヒストグラムの下方への勢いが弱まっている強めの買いサインが出ています。
まとめ
- 日銀会合通過で悪材料出尽くしとなるか
- TOPIXはレンジ下限に接近
- 反転サインの個別株ちらほら
ということで、来週はトランプ政権誕生や、日銀金融政策決定会合など大きなイベントが多く、TOPIXはレンジ下限まで売られ、軟調に推移してきた日本株もそろそろ反転なるか、といった思惑も出てくる状況。
今週後半は金融セクターが売られ、不動産セクターが買われるなど、利上げを織り込んで進んだトレードが反転する兆しもみられ、直近売られた株の買い戻しが来週進むシナリオも想定しつつ、基本的に買い目線で臨みたいと思います。
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日銀前に不透明感で売られ、通過で買い戻される傾向は過去にもみられています。