日銀金融政策決定会合は無事通過、不動産とJリートが反騰。今回も「日銀トレード」が機能。
日銀会合はおおむね市場の事前予想通りでサプライズなしでした。
- 利上げなし
- 国債買い入れ減額の方針を決定
(=先送り)
これで植田総裁就任後、政策発表当日のドル円レートは、10回中10回すべて円安(平均1.68円)が進行する結果となりました。
「会合前に不動産株を買い、会合後に利益確定」が機能
為替だけでなく株式市場においても、今回の日銀会合は過去の傾向と同様の結果となりましたね。
つまりは先日記していたように、今回も「日銀金融政策決定会合に向けて金利上昇懸念や国債買い入れ減額観測」をもとに、不動産セクターやJリートなど金利上昇に弱いとされる業種が顕著に下落。
日銀の決定は、市場を混乱させない配慮が感じられ、植田総裁の就任後は(事前に日経に方針を伝えているのか否かは表面上はわからないものの、結果的には)毎回日経新聞の観測記事と同じ結果となっています。
したがって、毎回情報が漏れた(または漏らした)段階から、「金利の上昇を織り込む形で、不動産セクターやJリートなどの金利上昇に弱い業種が売られ、日銀会合通過後に買い戻される」という現象が続いています。
すでに2・3回は、この傾向が続いていますね。この傾向が続くならば「金融政策決定会合の前に、不動産セクターやJリートを仕込んで、無事通過後に利益確定する」といった日銀トレードが考えられます。
実際に今回私も「日本ビルファンド投資法人」を会合前日に買い、通過後に利益確定をしました。
ただし、これはあくまで日銀が市場に配慮する対応をとるシナリオに賭ける行為であるため、その点を踏まえてリスクを承知でやっていくことが求められます。
次なる焦点は、国債買い入れ減額を実行に移す段階が控えるでしょうから、追加利上げの思惑とともに、日銀会合が近づけば再び不動産株やJリートが軟調に推移することを想定したいと思います。
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