【BTI】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ 2年ぶりに買い戻し
懐かしいですね。弊ブログでおなじみだった、世界3位の英たばこ大手で高配当株の「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ」を2年ぶりに買いました。
株価
10年来チャートではかろうじて許容できる安値圏といったところでしょうか。
株価は足もと反発しており、やや買い遅れた感はあります。ただ2022年に41ドルで売却していたので10%以上安く買い戻せたことにはなります。
配当利回り
四半期配当$0.74で算出した配当利回りは 8.2% 程度であり、以前と比べると高めの水準です。ただ年初は一時的に10%近くありましたね。
BTIには2017年から投資し、一時期は特定口座と旧NISAで合わせて約900株、現在の株価に直すと500万円ほど投じていました。FIRE達成当時は【MO】アルトリア・グループと共に配当金の柱にもなっていたので、思い出深い銘柄です。
最近のBTI
冒頭の銘柄分析記事をご覧いただくとわかるように、以前は米ドル建ての配当が四半期ごとにもブレがありましたが、2024年からは以前より安定していると見えます。
以前は英ポンド建ての配当を為替で機械的に換算した値を採用していたと記憶していますが、配当政策が変わったのでしょうか。ただ直近の決算資料(2024年上半期)にはそうした文言は見つけられず。
負債比率を落としている
また、直近の決算資料で印象的だったのは、外国のたばこ株は伝統的に低金利下では借金をしてまで自社株買いをするなどレバレッジをかなりかけていたわけですが、昨今のBTIは負債比率を落としてバランスシートを健全化させているようですね。利上げの影響もありそうです。
健全化された資本政策
今後の資本政策として「安定したフリーキャッシュフローによる増配、自社株買い、EBITDAに対する有利子負債の削減、M&A」を掲げており、積極的な株主還元とバランスシートの縮小という安定的な資本政策を志向していることがうかがえます。
一けた台の成長を見込む
たばこ株と言えば、たとえば米国内の営業に限定されるアルトリア・グループは売上数量減を値上げで補い、自社株買いも併せてEPS成長を図る傾向でした。
ただBTIは世界各国で事業を営んでおり、インドネシア、メキシコ、ルーマニアなど新興国で売上を伸ばしているようですね。中期的に一桁台の成長を同社は見込んでいます。
ちなみに、加熱式たばこ「glo(グロー)」の日本におけるシェアは16.9%。加熱式たばこ黎明期は、フィリップ・モリスとともに先行し、JTが遅れていましたね。
新NISAで購入
今般は新NISAで購入し、配当を積み上げることにしました。新NISAは今の今まで使っておらず、ようやく利用。
若年期に資産拡大をめざすならばNISAは高成長を見込める銘柄がよいかと思いますが、近い将来の配当を多く得たい投資家や資産取り崩し期に入っている投資家ならば、「NISA×高配当株」は立派なひとつの戦略かと思います。
英国株ADRであるBTIは、米国株のように10%の現地課税がないため、NISAで購入すれば外国株でありながら配当はまるまる非課税で受け取ることができます。ちなみにほか豪州株ADRも現地課税はありません。
また、たばこを売る業態上はディフェンシブ株に類され、米景気後退に備える意味付けもまぁ見いだせるとは思います。今回の下落局面でも底堅く、株価はほとんど下がりませんでしたね。ただし暴落局面ではリスク資産はすべて叩き売られることもあるので次も底堅いとはかぎりません。
これで、2・5・8・11月は、
- 【ABBV】アッヴィ
- 【BTI】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
という2銘柄で月7万円強の配当で下支えできそうです。あとは適宜Jリートで補強する形でしょうか。まさに従前のスタイルに当面は回帰を続けている形となりそうです。
関連記事
以前BTIの銘柄分析をしていた記事です。
当時はたばこ株を果敢に買いまくってますね(笑)この時は31ドルで買ってますね。
近年ではこうした言説もSNSでよく見かけるようになりました。