株価下落が続く「NTT」は買いなのか、需給やチャートから現状を確認

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株価下落が続く「NTT」は買いなのか、需給やチャートから現状を確認

NTTの株価下落が話題です。

新NISAの人気ランキングでも1位だったNTTは、個人投資家にも大人気の配当株でした。

ただし、個人的に買いはまだ控えたくなります。以下の側面から現状を確認します。

  • チャート
  • 需給
  • 投資家心理

チャート

チャート的には 85-192.9 の上昇波を基準とすると、反転目安となるのは

  1. フィボナッチ38.2%押しが150.7(現在の株価とほぼ同じ)
    ここで信用買いの入れ替わりが大きくあれば反転を望みやすいか(後述)
  2. 次のポイントは月足の節目147
  3. その次は半値戻しの139

といったところかと思います。現状、反転目安の第一弾にはタッチしたという状況。

信用の残高(需給)

しかし、日証金(=制度信用の残高)のデータを見るかぎり信用買いの入れ替わりはまだです。以下は5月17日付。

  • 信用買い(単位:万株)
    新規 +113
    返済 △18
  • 信用売り
    新規 +14
    返済 △111

つまりまだ個人は損切りするどころか、制度信用で買い向かっている。だらだら下げだと信用の投げが出にくいんですよね。

一方、制度信用と異なり、保有期間が無期限で長く持てる一般信用(東証の信用残高)のほうは先々週と先週売り越されているので、ハイレバの強制決済が出てそうです。

NTTは分割されてだれもが買いやすくなったがゆえに、大衆化して統計学や市場心理理論がそのまま当てはまりそうです。

以上、需給面でNTTについて言えるのは、以下です。

個人投資家の行動
  • 制度信用:買い向かっている
  • 一般信用:売り越している(おそらく損切り)

これが制度・一般どちらも売り越しに転じると信用買いの入れ替わりが望めることになり、需給が好転するでしょうか。需給面からは本格的な反転を待ちたいとの考えには至ります。

投資家心理

買い予想数上昇ランキングは、別名「下落トレンドの銘柄においては、信用買いで捕まっている人々が希望を込めてポチる序列」とも言え、NTTは相変わらず1位です。

上述の制度信用で買い下がっている個人が多いことを暗示しているとも見れます。

公表データでこれだけわかるので、機関のAIやアルゴはもちろん読み込んでいるのでは。0.5%を超えずに空売りすれば、データに載ることもありません。

まとめ

ということで、以下の考えに至ります。

  • チャート
    → 反転目安の第一弾にタッチ
  • 需給
    → まだ好転を待ちたい

現物長期つみたてならば、買い下がることは王道でありだと思いますが、信用で買うならばまだ打診買い程度で本格的に資金を入れるのは日証金のデータが反転してからでよいかなと思います。

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