【配当の積み上げ】3,000万円あたりから、「増配」が「入金」を上回る
以下ご質問に、お答えしています。
読者
配当金を増やすにあたって、配当金が年30万、50万と増えるにつれ、入金で配当を倍にするのがきつくなってくると思います。
そう感じた or 増配の力が入金の力を上回った、と感じた時はありましたか。
あるとしたら資産額どのあたりで感じましたか。
また、配当再投資による複利が配当の増加に効いてきたな、と思ったポイントはありましたか。
題名: 入金・増配
メッセージ本文:
三菱サラリーマン様
いつもブログ楽しみにしています。
入金力を活かした配当を増やしていく投資に関して三菱サラリーマン様の経験を伺いたいと思いご連絡しました。
配当金を増やすにあたって、額が小さいときは入金によってすぐ配当が倍になると思いますが、配当金が年30万、50万、100万と増えていくにつれ入金によって配当を倍にするのがきつくなってくると思います。
例えば年3%の配当の株を1000万円分買ったときの配当は30
三菱サラリーマン様は配当所得を築く過程で、
- 入金による配当金の
増加が鈍ってきた or - 増配の力が入金の力を上回った
と感じた時はありましたか?
あるとしたら資産額どのあたりで感じ
また、配当再投資による複利が配当の増加に効いてきたな と思ったポイントはありましたか?
経験談をお伺いできれば嬉しく思います。
これからもブログ楽しみにしています。
こんにちは。いつもご覧いただき、ありがとうございます。
配当所得を築く過程で、
入金による配当金の増加が鈍ってきた or
増配の力が入金の力を上回ったと感じた時はありましたか?
包み隠さず言いますと、私の場合はとにかく「高い収入」と「支出の最適化」の両輪によって生まれる入金力で、配当を一気に積み上げました。言ってしまえば力技です。
住宅ローン控除など諸制度を活用し、また支出における工夫や副業などの試行錯誤を重ねました。
そのような背景があり、入金力による配当増加を、FIRE達成時まで実感しつづけていました。
加えて、主に日米の高配当・増配株に投資していたので、増配による上振れもありました。
3,000万円あたりから、「増配」が「入金」を上回る
配当再投資による複利が、配当の増加に効いてきたな
と思ったポイントはありましたか?
3,000万円がひとつの目安になると思います。当時、こんな記事を書いていました。
投資額が3,000万円を超えてくると、配当利回り4%として120万円の受け取り配当。増配5%なら配当は6万円(120万×5%)増えます。
6万円を入金による投資で得ようとすると、配当4%として150万円の元本が必要です。
このように、一般的な年収の場合でも、3,000万円を超えてくると、「企業の増配による影響」が「投資家の入金による配当増加」を徐々に上回る感触が出てくるかと思います。
金融資産3,000万が1つの分岐点と思います。3,000万円あれば月10万円の配当金を作ることは可能。このキャッシュフローが出来だすと、お金の重要性や考えに変化が生まれ、時間とお金と健康について思考を深め、新たな生き方を模索するきっかけになりますし、セミリタイアが夢物語ではなくなってきます。
— 穂高 唯希|新刊 #シンFIRE論 (@FREETONSHA) August 23, 2019
「配当積み上げ」の4要素
配当の積み上げは、以下が肝になってきます。
- 増配
- 入金力
- 購入時期
- 諸事の活用
配当を積み上げる過程では、まさにご質問いただいたように、その積み上げスピードが気になってきますよね。
以前、音声番組の収録で、「コツコツできる人じゃないと、FIREなんてできないですよね」という意見がありました。たしかにその通りだと思いました。
私もFIREをめざしていた頃は、「とにかく、はやく、配当を積み上げたい」という一心でした。
だからこそ、少額のことでもおろそかにせず、社内制度や住宅ローン控除などの諸制度を調べたり、昼休みは書店で情報収集をしたり歩きながら試行錯誤していました。
とにかく「あらゆることを活用する気概」が、配当の積み上げスピードを速めることになるかと思います。そしてこの気概は、「現状を変えたい気持ち」が強いほど、強くあり続けます。
まとめ
- FIREをめざしていた当時、3,000万円を超えると、配当再投資による配当の増加に実感が出てきた
- 一般的にも、3,000万円を超えてくると「企業の増配による影響」が「投資家の入金による配当増加」を徐々に上回る
- 配当の積み上げスピードを速めるには、増配・入金力・購入時期・諸事の活用
配当積み上げ4つの要素、そろいだすと、加速度的に積み上がりやすくなります。
あせらず、しかし努めて着実に、しかもはやく積み上げたいものですよね。
回答になっていましたら幸いです。
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