金融資産3,000万が1つの分岐点と思います。3,000万円あれば月10万円の配当金を作ることは可能。このキャッシュフローが出来だすと、お金の重要性や考えに変化が生まれ、時間とお金と健康について思考を深め、新たな生き方を模索するきっかけになりますし、セミリタイアが夢物語ではなくなってきます。
— 三菱サラリーマン|穂高 唯希 (@FREETONSHA) August 23, 2019
「配当額が何円になった時点で、複利効果などの「効果」を実感したか」というご質問について、以下回答申し上げます。
配当金収入や資産額がいくらになると、複利効果を感じ始めるか
三菱サラリーマン様
住友サラリーマンと申します。真似して住友サラリーマンというブログはありでしょうか?冗談はさておき質問させていただけますと幸いです。
本ブログ記事中の「効果(配当による複利の効果と私は理解しました)を感じられる」という点につきまして。
>最初が一番大変かもしれませんが、あとからどんどん規模のメリットが活きてきますから、早期に取り組めば取り組む程、効果を感じられると思います。
配当が何円入ってきた時から「効果」を実感されましたか?当方は今のところひたすらインデックス積立で積立額2000万円(含み損益プラス20パーセント)です。
三菱さんのブログ読ませていただき配当投資も「精神安定上」いいなと思っております。
収入の一定割合を配当株、ETF積立検討してますが、いち早く「効果」を実感するために、インデックスを売却して、ある程度まとまった額(例えば合計1000万円)でJNJとかPG、KOに投資しようかなと考えてます。早く「効果」を実感したいので、初期のまとまった投資をいくらにしようか思案してます。ただまとまった額は時間分散でリスク軽減できないので、期間の分散をしたほうが?でも、そうすると「効果」実感できないしなぁというところです。
三菱さんは、配当額が何円の時点で「効果」実感されましたか?長々と申し訳ございませんでした。これからも楽しみにしております。
月額10万円の配当金あたりから効果として実感する
だいたい月額で10万円(税引後)を超えたあたりから実感として不労所得の厚み、そして再投資の規模が大きくなってきているのを感じると思います。
高配当株による配当金再投資戦略は、基本的に定期的に毎月買い付ける形ですから、その際に給与収入以外に配当という「計算できる収入」がもう1本出来ると気分的にも非常に楽になってきます。
計算できる収入として目処になるのは、やはり10万円です。実際に種々の支出が賄えるという金額の多寡としても、二桁の大台に達したという一里塚的な意味合いとしても、1つの節目と思います。
月額配当金10万円を得るにはいくら運用額が必要か
では、月額配当金10万円を得るには種銭としていくら必要か、ということですが3000万円は必要になってきます。
運用額3000万円を高配当株・REIT・ETFなどに投資して、税引後配当利回り4%で年間配当金120万円です。
税引後配当利回り4%を得るには、それなりに投資対象が限られますし、達成可能な相場環境も限られますから、最低でも3000万円必要という感じでしょうか。
▶高配当株ポートフォリオの作り方【税引後配当利回り4%、外国株+日本株】
1000万円あたりからでも感じることは出来ます。月3万円ぐらいの配当がもらえますから、あるとないでは全然違います。
ただ、より実感として如実に感じるのは、3000万円を超えたあたりからと思います。
そして3000万円といえばアッパーマス層です。
▶アッパーマス層、金融資産3,000万に20代で到達して思うこと
アッパーマス層から準富裕層へ、意識の変化
この区分け層的にも3000万円は1つの目途・目安にもなります。このあたりから準富裕層の5000万円も意識し出すところと思います。
そして安定的な投資手法が確立していれば、
1000万円→3000万円より、
3000万円→5000万円のほうが、感覚的に断然速いと思います。
これはもちろん、1000万円の時より元本が3倍もあるからですね。配当金再投資額の差も大きく、株数増加ペースの勢いは如実に感じられると思います。
更に時間の経過と共に昇給も、程度の差あれどあるはずですから、家族構成の変化がない限りはそれも追い風です。
5000万円になってくると、だいぶ景色が変わってきます。これは明らかに景色が変わります。
増配率が堅調であれば、簿価(取得価格)に対する利回りも年々上昇しますし、月額配当金が税引後で20万円に近づいてきます。
やっぱり配当が月20万円超えてくると、再投資も相当楽になってきます。初任給と同じ程度ですから、キャッシュフローという意味ではもう1人新卒の自分がいて、月々キャッシュフローを生み出してくれるようなものです。
この頃からセミリタイアの実現可能性も意識し始める人が多い水準かもしれません。
>>関連記事:配当金生活に必要な最低資産額は、5000万円!
配当の「効果」を実感する時期・規模まとめ
ということで、配当による効果を実感し始めるのは、月額配当金が税引後10万円になる頃からと感じます。
そして自身の投資手法が確立していれば、同時にその効果を実感し始める頃から、配当金の増加スピードは上がっていくことが感じられるはずです。
それは同時にアッパーマス層から準富裕層への移行期でもあり、その移行期が終わると、セミリタイアや配当金生活も徐々に意識できるような資産額・水準になってきます。(支出の最適化がどの程度に落ち着くのかにもよります)
なので、3000万円という運用額は、複利効果の実感としても、資産形成のスピード加速開始時期としても、1つのマイルストーンになり得る地点だと思います。
例えばいきなり5000万円を目標にせずとも、まずは1000万円、つぎは3000万円という形で少しずつ歩を進めていく形も良いかと思います。
いずれにしても、歩みを止めないことが大事と感じます。給与から一定額または割合を拠出して毎月積み立てれば、配当金は増えていきます。
時間をかけてでもコツコツ積み立てるだけの意義は感じますから、地道に積み上げていく形が肝要と思います。その過程では悪路もあると思いますが、リセッション等が来ても、ともに乗り越えたいものですね。
Best wishes to everyone.
セミリタイアや配当金生活を実現できる資産規模・水準は、当人の支出最適化具合によって大きく異なります。まずはここを自分なりに把握することが第一歩と思います。
人によって千差万別ながら、配当金生活に最低限必要な水準における1つの目安として、5000万円が挙げられます。ただし、やはり金額自体よりも自身の価値観を把握しておくことが先決です。