S&P500は高値から20%下落
米国株は典型的な下落相場の推移が続いています。
買い手側をいったんは期待させるように反発し、1~2週間ほど市場の雰囲気が和らいだところで2~3%と大きめに連日下げるかたち。
コロナ後の金融・財政の大盤振る舞いを帳消しにしたところで下落を終えるならば、コロナ前のS&P500は3,400ですから、あと10%ほどの下げ余地ということになります。
その水準にもう少し近付けば、いったん売りは解消して、再度インで細かく刻むかたちも一案かと考えています。
インフレと、インフレに起因する金融政策が大きな変化を見せるかが引き続き焦点と思います。その変化がないかぎり、個人的な目線は下方向を警戒し続けるかたちです。
今まで低金利が米国株のバリュエーションを正当化してきました。ところが米10年債利回りは一時3.4%を超えました。
今は株式を買わずとも国債を買えば、償還まで現地通貨建てならばリスクフリーで3%の利回りを得られることを意味します。
株式の競合としての債券の魅力が高まれば、株式に向かっていたマネーは債券に一部流れ込むことが考えられます。
ただしこれはあくまで短中期的な流れとして現時点で考えられるものですから、いずれにしても資産運用をどの程度の時間軸で見るのかで受け止め方は変わってきますね。
引き続き「何年後を資産形成のゴールとするのか」「どういったスタイルで投資を続けていくのか」といったことを再確認するによいきっかけとなる相場かと思います。
それによって、投資行動は変わってきますね。
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