米ドルを一部売却して、円へ
28日の東京外国為替市場では、日銀が大規模な金融緩和策を維持し、長期金利の上昇を容認しない姿勢を明確にしたことを受けて、円相場は1ドル=130円台後半まで2円以上急落し、20年ぶりの円安水準を更新しました。
(NHKより)
4月28日、ドル円相場が130円台に乗せました。
株式を売却した後にキャッシュのままになっていた米ドルを、円に換えました。
ドル円相場の推移

Google Financeより
上図5年チャートの通り、2022年始からドル円は急伸。

Google Financeより
上図40年チャートを見ると、2002年以来20年ぶりの高値。
以上は、ドルサイドと円サイドの両方を因子としたドル円の推移です。
ドルインデックスの推移
では次に、「円サイドの要因を除いたドルサイド単体の動き」を表すドルインデックスの推移を見ましょう。

Trading Viewより
上の長期チャートを見ると、過去20年における高値圏。

Trading Viewより
コロナショックでは、リスク回避的に「価値保全機能」が期待できる基軸通貨米ドルへの需要とおぼしき現象が見られ、ドルインデックスが上昇しました。現在のドルインデックスは当時を超える水準。
個人的には十分な水準です。資産の過半が米ドルであったことを踏まえ、さらに不動産の決済が控える可能性も考えると、このあたりで米ドルを減らして円に換えました。
日米の金融政策が変わる兆しはみられませんが、上記の観点からは頃合いといえば頃合いということで。
今後
短期的な動きは予想できませんが、現在の状況からすれば中長期的にはドルサイドにおけるドル安要因は根深い可能性を考えています(以下記事ご参照)。
そのシナリオに沿い、短期的にはドル建てコモディティを除いて今後もドル資産を減らして分散、と現時点では考えています。