FIREする前に転職(別の会社でサラリーマンを続ける)を考えなかった理由

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FIREする前に転職(働く企業を変える)を考えなかった理由

ある有名大学の方から、「卒業論文の制作のために私にインタビューしたい」という依頼がありました。

そのインタビュー内容のひとつが、

大学生

「FIREする前に転職(働く企業を変える)を考えなかった理由はなんですか」

というものです。

本記事はその問いへの回答の一環でもあり、各種メディアからもよく聞かれることなので、ブログでまとめておきます。

補足

私ははたらくことをやめたわけではないので、ここでいう転職とは「サラリーマンから別の会社でサラリーマンをすること」という定義になります。

なぜ転職ではなく独立を選んだか

「別の会社で引き続きサラリーマンをやらなかった理由」は端的にいうと、やはり「サラリーマンとは別の生き方がしたかったから」ということになると思います。

私の人生に通底する基本理念として「人生に無駄な経験はなく、とにかくいろいろなことを若いうちに経験しておいた方がよい」というものがあります。ある意味で「独立」もその基本理念の一環と言えるのかもしれません。

経験というものは、発想、洞察、着想、思考、行動、アウトプットなどすべてに影響を与えるでしょう。

あとはとにかく「一度きりの人生の自由度を上げたかった」ということがあると思います。人間いずれは身罷りますから、一定の自由を得ていろんなことをやっておきたいのです。

はたらき方の自由度・要素
  • 仕事をはじめる時間
  • 仕事を切り上げる時間
  • 「いつ」はたらくか
  • 「どこで」はたらくか
  • 「だれと」はたらくか
  • 「なんのために」はたらくか
  • なにを生業(なりわい)とするか

これらを選べないよりは、適時・適度に選べる方が人生の自由度は上がります。

友人・知人からほか企業や官公庁・士業などに関して情報を集めました。業務上、他社と人材交流もしました。結果、「会社を変えるよりも独立した方が、上に挙げたような働き方、生き方を根本的に主体的に変えられる」と当時感じました。そのため、会社を変えることは考えませんでした。

出社日と勤務時間を決められる会社

先日、某メディアで「出社する日と勤務時間を当日に決められる会社」が紹介されていました。

社員の声

自分で出社日と勤務時間を決めるので、決めた以上は、「よし、しっかりやろう!」となる

と紹介されていました。これはまさに私が時折言っている「主体性が意欲を高める」というよい例だと思います。

自分で意思決定をした以上は、責任と結果は自分で引き受けることになります。他人のせいにして結果から逃げることも閉ざせます。

すると人間は「ちゃんとやろう」という動機も生まれやすいでしょう。これは充実感を結果的にもたらします。目的意識も生まれやすいです。目的意識がないからダラダラやってしまうのではないでしょうか。

組織でこそ得られることもある

ただしもちろん、組織でしかやれないこともあります。

大きな事業や仲間とともに目標に向かって走ることは得難い経験でした。自分の中で組織でやりたいことは当時としてはおおむね感じ取ることができたからというのもあると思います。

自分が望む部署・キャリア・海外経験など自分がサラリーマンのうちに経験し、見ておきたかったことがおおむね達成されたということもあると思います。これらは会社にいたからこそできたことです。感謝です。

現代における主流な働き方であってきたサラリーマンという立場は、経験した方がよいと私は思っています。そう考えて就活もやっていました。

  • どういった組織論理で動き、
  • どう組織が回っていて、
  • どんな人々がいて、
  • どんな思いを持ってはたらいているのか、

こういったことは実際にその組織の中ではたらいてこそ、見えてくる部分があるでしょう。組織であれ個人であれ、国のため、社会のため、だれかのためにはたらくことは、非常に尊いことだと私は思います。

サラリーマンと個人事業。どちらかのみ知っているよりは、どちらも知っている方が両者を深く洞察できると思います。

どちらがよくて、どちらがよくないか、という観点ではなく、どちらにも特徴があります。「合う・合わない・好き・嫌い」も人によってあるでしょう。

インタビューいただいた大学生向けに言うのであれば、「なにかを選択するときは、直観も大事ですし、どちらもできるだけ深く知ってから選ぶと、後悔のない本質的な選択ができる」と思います。

Best wishes to everyone.

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