子どもの不登校に際して親が考えたいこと

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子どもの不登校に際して親が考えたいこと

以下ご質問をいただいています。

ご質問

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題名: 子供の不登校について

メッセージ本文:
三菱サラリーマン 様

いつもブログを見させていただいております。

人生についての考え方、資産運用の考え方、毎回参考にさせて頂いています。

さて、この度は資産運用とは関係無いのですが、息子が不登校になり、そのことについて三菱サラリーマンさんの意見を頂戴したく連絡いたしました。

息子は今年の2月頃より不登校になった中学3年生です。命の危険もあったため、私が仕事を辞め日中も一緒にいることにしました。

現在、息子は落ち着いておりますが、学校には行っておらず、ほとんどの時間をゲームをして過ごしております。

私の考えとしては、学校は無理をしてまで行かなくても良いかと思っているのですが、このままで良いのか時々不安になってしまいます。一応来年度からは通信制の高校に行く予定になっております。

もし、三菱サラリーマン様のお子さんが不登校になった場合、どういった対応をなされるでしょうか。

親として、自分で考えなければとは思うのですが、もし御助言を頂けるのであればありがたいです。

資産運用等に関係のない相談で申し訳ございません。私も息子も三菱サラリーマン様のような生き方が出来ればと思っております。ぜひ今後ともご活躍ください。

大変恐縮です。

回答

私でしたら、まず「不登校=そのお子さまになにか問題がある」とはかぎらないということをまず認識したいと思います。

環境に合う・合わないというのは誰しもあることであり、別の環境では水を得た魚のように一変することも大いにあり得ますよね。

親としてこういった状況で真っ先にしてあげたいのは、そのお子さまの自己肯定感を決して失わせないよう助けること。そう考えています。

  • 中学で不登校になったからといって人生が終わるわけでもなし
  • ひとつの環境に合わなかったからといって人格を否定されるものでもなし

不登校になったということは、たぐいまれな特性があったからかもしれません。特徴があるのは大変よいことだと私は思います。周囲と同じことをすることがよいことともかぎりません。

私も中学の頃にオンラインゲーム廃人になりすぎて、親からすると「この子はもうアカンかもしれん…」と思ったこともあったそうです。しかし結果的にその経験は決して無駄ではありませんでした。

人生に無駄なことはひとつとしてないと私は考えています。そのお子さんが不登校になり、通信制の高校に進学することになったのは、まったく無駄にはならないと私は思います。

ある意味、学業もかなぐり捨ててそれだけゲームに熱中できるのもひとつの才能ではないでしょうか。

なにかほかの対象を見つければ、その方面で花開くこともあると思います。

  1. 引きこもりの段階
  2. 引きこもりではない段階
  3. 話をできる段階
  4. 深い話をできる段階

いろいろと親子の段階はあると思います。仮に①であれば、③までなんとかして持っていきたいところです。③までいけば手の施しようがありそうです。

③の段階であれば、まず以下を知りたいところです。

  1. 学校に行きたくない理由(おそらく文面から察するに既知と思いますが)
  2. ゲームにハマっている理由

理由が不明であれば、以下がアプローチの一例として思い浮かびます。

「学校に行かなくても人生が終わるわけではないが、学校に行かないことでどういった道が閉ざされるのか。

(たとえばいわゆる進学校や有名大学・企業に行って、、という可能性は一般的に下がりやすい、それによって収入にも関係するし、もし女性にモテたり名誉やお金を得たいなら(男性全般に実利的に訴えやすい一例として)後悔するかもしれんで~」

など、状況やその子の特性に応じてある程度はわかりやすく実利的に説明していくことになると思います。

結局は「なにが吉と出て凶と出るのかわからない」というのが人生に通底していることだと思います。

上に挙げた一例とて、あくまでそうなるかもしれないし、逆にもっと金銭欲・名誉欲・色欲を満たすことになるかもしれません。本当になにがどうなるかわからないです。

あとは私なら、自然豊かなところに連れて行きます。自然・運動・食事・温泉など、人間が生来充実を感じることを一緒に興じつつ、いろいろと子供の話を聞いてあげたいですね。

文面から察するによほどのことがあったのでしょうし、命の危険を感じる環境とは早急に決別して正解と思います。無理して学校に行かずともよいのでは、というのは私もそう思います。

とにかく親ができることというのは、きっかけを与えることだと私は思います。

  • なにかに興味を持つきっかけ
  • 才能を活かせるフィールドを見つけるきっかけ

いろいろあると思います。そのためには、

  • よいと思った書物を勧める
  • よいと思った場所へ一緒に行く

など、知り得たことも共有してあげたいところです。

  • 「なぜ子供は一般的に学校へ行くのか」
  • 「学校へ行くことでどのような意義があると親として考えているか」

こういったことも伝えたいですね。目的や意義がわからないままよりも、分かった方がモチベーションは湧きやすいと思います。

子どもは大人社会に出たことがない以上、「現状を続けると、成人後に社会的にはどういった状況になりやすいのか」想像がつきにくいと思います。そこを丁寧に伝えたいところです。現状を客観的に認識できれば、問題意識や目的意識は生まれやすいです。

子どもが「なぜ?」と思ったことには、親として全力で真剣に回答を考えて伝えることがきわめて大事なことだとも思っています。

一般論としては平時から子供は親のことを、親が思った以上に見ているものと思います。しっかりした生き様を、ふだんから背中で語れるようにありたいものです。

取り急ぎつらつらと書き連ねましたが、回答になっていますでしょうか。大変だったのでしょうから、親という「子にとって絶対的な味方」として、とにかくお子さんのお気持ちに寄り添ってあげたいですね。

Best wishes.

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