株式の売買心理における友人との会話
友人はみな各分野でひとかどの人物で尊敬する領域ある俊傑たちです。
ある友人と、昨年こんな問答がありました。
穂高 唯希
この銘柄売ろかなぁおもてんねん。リスク資産減らしたいし。
英俊
じゃあ売ればいいじゃない。
穂高 唯希
うん。ただ3か月前は今より2,000円高かってん。
英俊
売りたいと思ったのが今なら、売った方がいいんじゃないの。
穂高 唯希
この銘柄3か月前は今より2,000円高かったから、30口で6万円違うねんよなぁ~。3か月前なら、6万円あるんやで?
英俊
そんなものは存在しない♪(まったりした口調できっぱり)。
穂高 唯希
おぉ!まぁたしかに、そやねんけどなぁ(笑) でもほら、どうする? いま売って、2か月後に今より2,000円上がってたら?
英俊
あ、そうなんだぁ、って。リスク資産の圧縮が目的なんだったら、それは同時にアップサイドとダウンサイドの余地をなくすことを意味するわけでしょう?あとで上がっても下がっても、そこに本質的な意味はないのでは。
文字にすると現実ほどのインパクトには欠けるのが残念ながら、ほんわかした口調で的確ですよね。
わたしも頭ではわかっているものの、上述のような問いかけと逡巡を自分以外の客体に投げかけたくなる時があるのです。そして、まさに的確な言語化をしてくれました。
売買の際は、思い出してスタンスを主観から中立寄りに引き戻す時によさそうな内容です。
株式の売買においても、目的や意図が明確(たとえばリスク資産の圧縮)であれば、客観的には迷う要素を減らすこともできるわけですね。
英俊際立つ友人に敬意と拍手。
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