【投資家心理】暴落時に反発を望むのか、低迷を望むのか
本記事はコロナショック時の2020年3月26日に記したものです。市場が1番底をつけたように見えた時期です。
本記事では、このような局面での投資家心理に焦点を当てています。
暴落時の心理
暴落初期の心理としては、コロナショック当初のように暴落が拡大するにつれ、以下の心理が芽生えるのではないでしょうか。
- ①資産の減少・含み損を避けたい、回復を望む。
反発時の心理
ところが、目下のようにいざ反発し始めると、上記望んでいたことが実現した一方で、
- ②安く株を買えなくなることにフォーカスし始め、買い急ぎたくなる
あるいは - ③安く株を買えなくなることを懸念し、逆に残念に思う
大きく分けて上記2パターンがありそうです。
心理の揺れ動きに起因する投資行動の是非
資産形成期のとき、私は③ぐらいでちょうど良いバランスがとれていたように思います。
このあたりは個人の好みもあると思いますので、何が良くて悪いという話ではありません。
暴落の後に反発したとしても、②のように焦る必要はないと考えています。
- 今後2番底を形成するかもしれない
- ここから一本調子で上がるかもしれない
いずれのシナリオもあり得るわけで、市場の局面に応じて揺り動かされていると、消耗しやすくなりますし、あまりその揺れ動きに意味はないと思っています。
そして、そもそものちに上昇局面が訪れるというシナリオを置くのであれば、市場の低迷が長引くほど、株が安く買えるので投資家にとっては望ましいことになります。
長期投資とは、どういうことなのか
長期投資をするとは、以下のことを意味します。
「米国株など、自分の投資対象が長期的に上昇を描くシナリオに賭ける」
この長期投資をしていくのであれば、「低迷期が長引くほど、リターン面で好影響」という基本を頭の片隅におくことが、投資行動の継続には必要と思います。
もちろん、なんらかの大きな変化により、その長期上昇というシナリオが崩れる可能性はあります。「長期投資をするということは、そのようなリスクが起こらないほうに賭けてリターンを期待する行為」とも言えます。
である以上は、その長期投資をするシナリオ・前提条件に沿って、粛々と投資行動を続けていく、というのが理論上は合理的な選択になります。
遠くから眺める
言ってしまえば、心地よく続けるためには、たとえ暴落したとしても、
穂高 唯希
ぐらいな形で、田園や海を眺める感じ・気持ちで、自身の投資方針に照らし合わせて、またゴールに向かって、歩を進めることもひとつです。
そのためには、やはり自分にとって心地よい現金比率・ポートフォリオ・投資方針が背景に必要です。
また、心地よく投資を続けていく上では、SNSやメディアとは適切な距離を保つことが肝要と思います。あくまで受動的ではなく主体的に情報の取捨選択を行っていくことが重要です。なぜなら、取得した情報によってはご自身の心理に影響を少なからず受ける可能性があるからですね。
たとえば、定期購入なら定期購入という形で今まで通り、反発しようがしまいがやっていくというのは当然1つの投資行動ですね。
まとめ
冒頭に記した心理面の変化は、人間である以上はおそらくだれしもが経験するのではないかと思います。
この心理的な変化は、自身で客観的にとらえつつも、投資行動に影響を与えない形に徹するのが、結果的によいと個人的には思います(アグレッシブに攻めたい投資家であればその限りではありません)。
何度も経験するうちに、「なんや、また波が来よったな~」的な形になっていくかもしれないですね。
Best wishes to everyone.
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ただし、長期低迷した時期もあり得ます。緩和バブル崩壊となれば、頭に入れておきたいケースです。
平時から、あらかじめルールを決めておくのも良いですね。
コメント
ありがとうございます。
暴落すると、とたんに不安と恐怖で心がグラグラに揺れてしまいます。 ご教示、感謝いたします。
お礼まで申し上げます。
とあるフリーランスエンジニア40♂です。
毎日有難くブログを拝見させてもらっています(更新、本当に有難く)。
私は3年前から株式投資を始めました。
サラリーマン時代、過労死寸前まで働かされた経験から、
・単純労働ではお金の心配は消えないこと
・会社のいいなりで働くことによるスキル的・身体的リスク
を悟ったからです。
ここで三菱サラリーマンさんに質問です。
市場の下落局面時、どのようにして精神的平静を保っておられるのでしょうか?
当方は2018年末、今回のコロナショックと2回ほど下落相場を経験しましたが、連日の株価下落と含み損拡大による恐怖で、何度も投げ売りしてしまおうかと度々弱気になってしまいます(それでもなんとか踏みとどまっていますが。。。)。
人間である以上、ある程度の精神のブレは避けられないと思いますが、普段実践されてることがあればご教示頂けると幸いです。
大変恐縮です、うれしいお言葉ありがとうございます。
お問い合わせの件、記事にまとめて回答させて頂きますね、今後ともよろしくお願いします!