【私が株を売るとしたら】株式をどういったルールに基づいて売るのか
何事も出口戦略は重要ですが、株式もそのまま子女に相続でもしない限りは、人生の後半など状況に応じて売ることも考えていく必要がありますね。
今回は、「私だったら、どのようなルールに基づき株を売るのか」という以下ご質問をいただいています。
題名: 株を売るとしたらメッセージ本文:
いつも楽しく、拝見しております。本の出版、おめでとうございます。電子版を購入致しました。自身の目指すところの再確認になりました。
『節約方法おすすめ14選』を実行し、残すところ④”彼女”だけになりました。ふと、サブスクリプションは無いのかな?と考えたり…はしていません。(笑)
もし、突然の出費で株を売らなければならないときに、三菱サラリーマン様ならどういったルールに基づき株を売るのか?興味があります。(対象は投資信託、ETF、日米個別株等)
今回は生活防衛資金、キャッシュポジション、配当金については考えないものとさせて下さい。
コメント頂けたら大変うれしく思います。よろしくお願い申し上げます。
ありがとうございます、拙著ご参考になれば大変うれしく思います。
私が株を売る時:投資戦略・対象の変化ならびに既存ポジションさえも不要になった時
さて、「生活防衛資金・キャッシュポジション・配当金については考慮せず、という前提下で私がもし株式を売るとしたら」、以下の局面が考えられます。
- 投資戦略・対象の変更、さらに既存ポジションさえも不要になった時
セミリタイアに至るまで
たとえば、私がセミリタイアに至るまでの主たる投資対象は、
- 高配当株
- 連続増配株
- リート
- インフラファンド
などでした。
これは、セミリタイアに踏み切る明瞭な客観的指標(配当金)・精神面・継続性などの面において、極めて大きな意義がありました。
ただし、セミリタイア後など状況が変われば戦略も変わり得ます。こういった「投資戦略・対象が変わり、かつ既存ポジションさえも不要になった時が、私の売る時」だと思います。
考えられる投資戦略の変化
たとえば、投資戦略の変化とは、具体的には以下局面が考えられます。
- 「セミリタイアした上で、配当金がそこまで必要でなくなった時」…①
つまり、「従前までの投資戦略が必要であった前提や条件」が変わった時ですね。
①の局面となれば、投資対象も自ずと変化してきます。配当金がそこまで必要なくなれば、投資対象の選定において、配当という要素が除外されるということですね。
既存ポジションさえも不要になった時
これも前段と関連しますが、配当金がそこまで必要でなくなれば、現金化して保守的な戦略を採ることも考えられます。
また、既存銘柄よりも、より投資したいと思える銘柄を目にした時に、既存ポジションを新規銘柄に移し替えるという形もあると思います。
事実、少し前に触れましたが、セミリタイア後は一部既存銘柄を新規銘柄に移し替えています。
あくまで主役は人生
いずれにしても私の場合、投資はあくまで目的ではなく手段です。ゆえに、人生の局面やキャッシュフローの必要額・状況などに変化が生じれば、投資戦略・対象もそれに応じて変わります。
当然の帰結ながら、あくまで主たる要因は、日々の生活・環境ということですね。投資のために投資をするわけでもなく、他者と競うために投資をするわけでもありません。
自分の人生局面や環境などあらゆる私的生活・金銭的な状況等に変化が生じれば、柔軟に投資スタンスを変えていくということになります。
その部分的な要素として、「株式を売る」という1つの手段が構成されている、という位置づけになります。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
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株式投資の定性的な魅力について、記しています。この側面からも、数字だけではないということですね。
株式を売却した一例です。こちらは単にキャピタルねらいの短中期での売買という性格のもので、私としては非常に珍しい部類に入ります。