今回の新型コロナウイルス「COVID-19」を発端とする下落局面における現時点の雑感を、定性的な面・定量的な面の両面で記しておきます。(それもはや雑感なのか、という感じはありますが。笑)
コロナショックの下落における雑感と、その面白さ。

個人的には以下3点です。
- 反発が弱い局面、散見
- 国債へ資金が逃げすぎ
- 興味深い
①反発が弱い局面、散見
特に日本株の3月9日とか顕著で、とにかくリバらない(=反発しない)ですよね。
「これはさすがに一旦反発する感じの局面だろう」と思って買いを少し入れても、全然反発しない場面が何度かありますね。
これが個人的にリーマンショックを彷彿とさせる印象で、少し嫌な感じではあります。今回は疑似セリクラ(セリングクライマックス)が多い印象です。
とはいえ、とりあえずJリートを買っています。もう住居特化型まで大きく売られたのが印象的で、少々行き過ぎかなと思いました。どうでしょうね。
②国債へ資金が逃げすぎ
国債、かなり買われています。
今回はBAA債が大して売られていないので信用スプレッドではなく、10年債利回りと景況感の推移を見てみましょう。
下図は「米10年国債利回り」と「製造業PMI(1か月先行)」の2020年3月9日時点までの推移です。概ね、長期金利が景況感を反映してきたことがわかります。(長期金利の形成要因に期待成長率やリスクプレミアムがあるので、この現象自体には納得感あり)

長期金利と景況感(米国)
ところが、足もとでは10年債利回りは2月の1.1%より大幅に下回り、3月9日には0.7%以下。対して1か月先行の製造業PMIの下げは緩やかです。
利下げ観測による短期金利(政策金利)の低下・織り込みを考慮したとしても、リスクプレミアム部分でやや行き過ぎ、つまり国債が買われすぎな印象。
この面からも、少々パニック的な動きが感じられます。
これが一時退避的な性質の資金の動きであれば、これらマネーが回帰する先は、やはりリスク資産です。つまり、その主たるものとして、株式です。
この面からも「いずれは帰ってくる」というのが、基本的なスタンスです。ただしそれがいつになるかは、わかりません。
雑感まとめ+α
- 反発が弱い局面、散見
- 国債へ資金が逃げすぎ
- 興味深い
以上①~②の2点は、結果的に強気・弱気の双方が入り混じった形ですね。
では最後に3点目。やっぱりマーケット、面白いですね。興味深いです。改めて思います。
経済・金融の何が全般的に面白いって、「魑魅魍魎としながらも、人間(最近はAIもですが)の経済などに関する行動が1つの数字として集約される」という点にあります。
その数字を値付けする機能・プラットフォームとして、マーケット(市場)があります。
これは多分、一生そこに臨んでいても飽きない気がします。なにかこう、「攻略するのが非常に難しいゲーム」という感があります。でも、難しいからこそ楽しいんですよね。
常に変化があり、リスクテイクしつつ、明確に数字として表れるという点も、面白いと感じる一因なのでしょうね。
このように、下落局面とは、なにも「辛く苦しいもの」とは限りません。「下落局面はしんどい」まずはそんな固定観念はぶっ飛ばしましょう。
「まずは生き残ることはもちろんのこと、楽しんで乗り切って行こうやないか~」とこんな風に投資と向き合ってみるのも、良いのではないかと思います。
楽しんでマーケットに臨み、そして乗り切ってまいりましょう。
Best wishes to everyone!
信用スプレッドについては、以下ご参考ください。
金利関係で言えば、以下のようなことも書いています。
コメント
いつも参考になる記事をありがとうございます。
今回の変動を機に米国ETFへ投資を始めました。
素人の質問をさせて下さい。
この状況下では配当利回りが高くなっていますが減配となり、
配当利回りとしては暴落前とあまり変わらないということはあると思いますが
無配というのはETFなので無いと考えていいのでしょうか?
よろしくお願いします。