米国株式市場主要3指数が目下最高値を更新する中、取り残されている大型株があります。
米航空機大手ボーイング【BA】です。
▶ボーイング737MAXの生産、2020年1月から一時停止
▶ボーイング製、新型宇宙船スターライナー打ち上げ実験失敗
同社は目下、上記のような悲報続きとなっており、株価は軟調気味。最近気になっています。
最近気になる銘柄。悲報続き、株価軟調のボーイング【BA】
下図2年チャートの通り、株価は2年間で横ばい。

ボーイング【BA】 株価推移(2年)
ここ1年のレンジ下限に触れようかというところ。
5年で見ると、景色は少し変わります。

ボーイング【BA】 株価推移(5年)
2017年から株価は一気に倍以上に急伸。一時3倍まで。そして冒頭の事象から低迷といった形。
では次にボーイングの配当も確認しておきます。
【BA】ボーイングの株価・配当・配当利回り推移
下図は1989年~2019年、過去30年間の株価・配当・配当利回りの推移です。(出所:Macrotrend)
ボーイングは過去80年間にわたって配当を支払い、30年間減配なし、2012年から2018年にわたって7年連続増配、同期間中389%の高い増配率でした。
一方、30年間の減配なしというのは、電力大手サザンの71年に及ばないものの、凄い数値です。ただし、先日リリースされた配当情報においては、2019年は増配なしの配当据え置きという形。
「このような逆風下も増配することで、ボーイング737MAXの見通しへの自信を示すことになる」という声もあった中、増配なし。近年20%の増配を続けていただけに、配当据え起きの報を受け、株価は先週更に下落。
2015年後半より高配当株をひたすら購入してきた結果、2020年の株式からの受取配当金は税引後で月平均20万円を超える見込みです。これで生活費は賄えますので、今後は高配当株だけに限らず、低配当でも増配率の高い好配当株にも積極的に投資して参ります。そのような銘柄も今後紹介していきます。
— 三菱サラリーマン@30歳セミリタイアFIRE (@FREETONSHA) May 19, 2019
直近配当利回りは2.5%弱と高配当ではありません。ただ、上述ツイートの通り、好配当銘柄もサテライト的に入れることも選択肢に入ってきます。ただし、あくまでポートフォリオは高配当株がメインです。
配当利回りが3%に乗せるような場面があれば、多めに買いたいぐらいです。
航空機産業ゆえ参入障壁は概して高く、宇宙・防衛関連産業でもあるボーイングは、保有銘柄で言うとHIIなみに経済的な濠を期待したい企業です。
ただし、株価がこれだけ下がっているには当然理由があり、主力製品737MAXの再開目処は立っておらず、在庫が積み上がっているため、直近営業キャッシュフローは赤字と散々な状況です。機体の安全性検証はすぐに終わるとは思えず、生産停止が長期化するリスクも厳然とあります。
ということで、目下、俄然チェック中なのはARCCに加え、ボーイング(BA)です。
Best wishes to everyone!
軍需産業関連の銘柄として、ハンティントンがあります。こちらは株価絶好調、経済的な濠も期待できる銘柄です。
目下絶好調の株式市場。金融政策も追い風です。