「付き合い・天下りの事情もあり、本来株式投資に回したいお金があるが、保険に加入するよう上司から圧力をかけられていることに対し、どう対応すべきか」というご質問を頂きましたので下段回答申し上げます。
勤めてると、色々ありますよね…。
保険に加入するよう上司から圧力あり。加入強制にどう対応すべきか
題名: ご相談
メッセージ本文:
三菱サラリーマン様
いつも楽しくブログを拝見しています。
いままでは株主優待目当てでこつこつ投資をしていましたが、私も当ブログの影響を受け、配当収入によるセミリタイアを本気で目指すようになりました。
30代、金融資産は1200万円くらいで、50代でのアーリーリタイアを目指しています。
今までは年間入金200万円を目標にしておりました。
来年には第一子が誕生予定であり、入金力は年間100万円くらいに落ちますが、目標に向けてこつこつ頑張っていきたいと思います。
今回、三菱サラリーマン様にご相談したいのは以下の2点です。
三菱サラリーマン様ならどのように考えるか、お聞かせいただければ幸いです。
①持ち株会をやめるべきか?
私は〇〇グループ(ご質問者さんのご要望により社名伏せます)に勤めており、月々1万円、ボーナス時2万の年間16万円を弊舎株式に拠出しています。(助成は5%)
ですが、〇〇社の不祥事の関係で株価が暴落しています。
こういったこともあり、持ち株会を退会するか拠出額を減らすかということを検討しているのですが、弊舎の株価はそこそこ割安ですし、配当利回りでみてもまずまずなので、こつこつドルコスト平均法を続けていくべきか悩んでいます。
②付き合いで入るよう圧力をかけられる保険などにどのように対応するべきか?
弊舎には〇〇というグループ会社(伏せます)があり、その会社はいわばOBの転籍先となっているようです。
そういう事情もあり、上司を通じて損害保険・生命保険などの加入を勧められるのですが、少しでも株式投資に回したいとの考えから断ってきました。
しかし、管理職に出世したらそのようなことは認められないと暗に上司に釘を刺されています。
私は出世しても加入は断固拒否したいのですが、豚舎にあと10年以上いる予定なので、あまり軋轢を生むのもいやだなという思いもあります。
三菱サラリーマン様ならどのように立ち回られるでしょうか。
以上、お考えをお聞かせいただければ幸いです。
やはり色々な裏事情がありますよね。
さて、以下2点につきご回答申し上げます。
- 持ち株会をやめるべきか
→ 私だったらやめます - 付き合いで入るよう圧力をかけられている保険にどう対応すべきか
→ 本来強制力はないはずです、私なら断ります
まず「持株会を辞めるべきか」ですが、ご質問者さんがお勤めされている企業はやや特殊であり、完全に消失する可能性は恐らくないものの、事業的に「将来にわたって業容拡大」とは考えにくい業態と考えます。
以上の観点から、私なら今後いずれかの時点で積み立てを止めます。助成が5%というのも、他社で10%もある中、少し控えめな助成率かなという印象です。
暴落中ということで積み立てを止めるタイミングを困難にさせる状況ですね。私ならどうでしょうか、、あと半年か1年ぐらい様子を見て、少し反発する局面があればそこで売ると思います。
タイミングを計るのが困難であれば、早い段階でやめるのも一案と思います。
関連記事:【会社と一蓮托生】従業員持株会に入るべきか【奨励金】
付き合いで入るよう圧力をかけられている保険にどう対応すべきか
こちらが厄介ですね。本来、いくら上司だろうが役職がどうであろうが、契約でも結んでいない限り、一個人に対する保険加入の強制力というのはないはずです。
しかもそのような状況で勧められるような保険というのは、恐らく顧客本位で設計された商品ではなく、元来日本で幅を利かせてきたような企業収益目線で設計された商品である可能性が高いと推察します。
ですから、可能であれば、というか私なら入りたくないです。お金の使い道まで指定されるというのは、私も経験したことがありますが、解せないところです。
以下ご質問者さんの質問文を再度抜粋の上、私見を付記申し上げます。
上司を通じて損害保険・生命保険などの加入を勧められるのですが、少しでも株式投資に回したいとの考えから断ってきました。
→ 私もそうします。少しでも株式購入に回した方が良いです。
しかし、管理職に出世したらそのようなことは認められないと暗に上司に釘を刺されています。
→ 心情的には言語道断ですよね。何を根拠に認められないと上司が主張しているのでしょうか。
個人の権利を侵害するような不当な事象であれば、受け入れることは難しいです。
私は出世しても加入は断固拒否したいのですが、豚舎にあと10年以上いる予定なので、あまり軋轢を生むのもいやだなという思いもあります。
→ 仰る通りで、あと10年以上続けるのであれば、無用な軋轢は極力生まない方が良いですよね。
月何万円を拠出する必要があるのかにもよりそうですね。あまりに多額ならば軋轢を覚悟で、というのも視野に入ります。
一方で少額であればあと10年以上平和にやり切るための「必要経費」と割り切る選択肢も出てきます。
まとめ
以上、保険加入の社内的な圧力について、率直な気持ちとして受け入られるものではありませんが、こういったことが起こるのが組織ですね。
「私ならどう立ち回るか」というご質問でしたので、その意味ですと、私なら闘います。
しかし、ご質問者さんがあと10年以上いるおつもりであり、更に部署の配置換えもあまりないという状況ですと、最悪転職するぐらいの意気でない限り、闘うことが最終的に自分のためにならない可能性が高いと思います。基本的に「和を以て貴しとなす」のが一般的な日本企業の通念だからです。
ですから、僭越ながら申し上げますと、配置転換の可能性にも鑑みた上で、決めるのがよろしいのではないかと存じます。
こういった事案は本当に解せないですし、何か方策はないものかと思います。
ご参考になりましたら幸いです。末筆ながら応援しております。
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生命保険自体に対する私のスタンスです。国民皆保険制度がある日本では、民間保険に入らざるを得ない米国や中国と事情は大きく異なるにも関わらず、生保市場の大きさは米国に次ぐ2番手であってきました。「保険好き」ですね。
基本的な概念として、保険に入るということは、間に会社が1つ入ることにより、種々のマージンが発生し、保険会社の一般管理費を間接的に負担することと同義であるケースがままあることは留意すべきです。
コメント
早速の回答ありがとうございました。
これからも記事を楽しみにしております。
お互い目標に向けて、頑張っていきたいですね。