禁欲は生活の質(QOL)・満足度の向上に寄与する、やはり。
最近適度な禁欲は生活の質(Quality of Life)・満足度の向上に寄与すると感じます。
後述しますが、自分の生活スタイルの中で工夫して、適度に禁欲の要素を入れ込むことがポイントです。
効用(ここでは満足度と定めます)というのは、財やサービスを1単位与えるごとに、1単位ごとの効用(満足度)が徐々に逓減していくことが経済学の理論・前提の1つにもなっています。
それはその通りで、例えばお腹がすいている状態で、美味しい担々麵を食べれば、うれしいし満足しますね。その満足度を100としましょう。
ところが、担々麵を1人前たべた後に、更にもう1人前を食べれば、当然その2杯目の担々麵に対する満足度は、100未満でしょう。よほど大食いの人でもない限りは。
このように、そもそもいくらお金がたくさんあっても、人間1人が食事で得られる効用というのは、人生全体で見ても限りがあるわけですね。
なぜなら、胃の大きさや消化能力は人間である限り概して大差がないからです。物理的に食べられる量、そしてその量に対する効用というのは大きく差がつかないのです。
ただし、この大きく差がつかないものに、多少差をつけられるものがあります。
それが禁欲です。
ここに禁欲という要素が加わると、1単位目の財やサービスの効用を上げることができます。
例えば、同じ担々麵でもお腹がMAX減った状態で食べる時と、さほど減っていない時では満足度が当然ながら異なります。
あるいは、毎日担々麵を食べていればいくらお腹が減っていようとも徐々に飽きてきますよね。しかしそれを1か月に1回とすれば、やはり満足度は上がります。
他にも朝に早起きして、先に運動を30分する、そしてそのあとに食べる朝食というのはやはり美味しく、満足度が本当に高まるものです。
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食べ物を例にしましたが、これは旅行でも、ナイトライフでも、あらゆる方面において言えることです。
欲しいものが欲しいだけ与えられる状態というのは、効用が低下します。その意味でも、適度な倹約やミニマリズムというのは、1単位あたりの効用を最大化するという意味で理にかなっているのです。
適度に禁欲の要素を日常生活の中に組み込んでみる
自分で、適度に禁欲の要素を日常生活の中に組み込むのです。具体例としては以下の通り。
- ごはんはお腹がすいている時の方が美味しい
→ あえて早起きして運動し、お腹をすかせてから食べる - ビールはのどが渇いて運動した後の方が美味しい
→ 登山に行ってからビールを飲む - 温泉は運動した後の方が気持ち良い
→ 登山に行ってから温泉に入る - 時間は貴重
→ お色気系のモノを排除する
などなど、これはあくまで一例ですが、適度な禁欲というのは人生における満足度を高めます。
もちろんやりすぎは禁物であり、何事もやりすぎると負の面が増大しますからその点は注意する必要があります。
本記事で挙げた例以外にも「禁欲の要素を一部入れてみる」ということを意識すると、今までと全く同じ生活を送っているにもかかわらず、人生の満足度がやや向上するということもあるかと思いますので、おすすめいたします。
ご参考になれば幸いです。
Best wishes to everyone!
こういうこともありますね。
コメント
いつも楽しく拝見しております。
確かにそうかもしれませんね。
書籍『幸せを買う5つの授業』の中で「距離を置くことによって、新鮮味を取り戻せる」という一節がありました。三菱サラリーマンさんのおっしゃっていることに近いのかなと思っています。