【ABBV】アッヴィを100万円分買い増し、高配当5%超え

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【ABBV】米製薬大手アッヴィを100万円分買い増し

今週ABBVを100万円分買い増しました。以下はABBV購入時のデータです。

【ABBV】基本データ
株価       : 81.01ドル
株数       : 110株
予想PER    : 9.4倍
配当利回り    : 5.3%
増配率(過去3年): 77.2%
配当支払い月   : 2・5・8・11月

>>関連記事:【ABBV】‪アッヴィが35.2%の大幅増配

ABBVの2019年アナリスト予想の調整後EPSは8.6~8.75ドルであり、8.6ドルで見積もって株価81ドルベースですと、予想PERは9.4と一見割安な水準。

しかしこれは勿論、ヒュミラの特許切れが織り込まれてのPER水準であり、果たしてこれが本当に割安なのかは依然不透明な点には注意が必要です。

そしてそれゆえ配当利回りが5%を超える株価水準であることも承知。

尚、参考値として2019年3月末時点での2019年~2022年における市場コンセンサスは以下EPS予想となっています。

【ABBV】市場コンセンサスEPS

・2019年:8.6~8.75

・2020年:8.96~9.4

・2021年:9.55~10.42

・2022年:10.19~11.13

ヘルスケアセクターは業界全体として今後も成長を見込みますが、個別企業の盛衰となると、これは極めて不透明。

ABBVがヒュミラ特許切れというXデー後どうなるかは予断を許しませんが、過去良好な業績を残してきたABBVがポートフォリオで占める割合は3%を超えないので特段問題なしと考えます。

以前株価が60ドルの際に投資しているので、買い増しはその水準まで本当は待ちたいところでしたが、定例買付を実施しています。

【ABBV】業績推移

直近のABBVの業績推移を振り返ってみましょう。

製品別売上高割合

売上高・営業利益・営業利益率

キャッシュフロー推移

営業キャッシュフローマージン

調整後EPS・1株フリーキャッシュフロー・1株配当

2018年の調整後EPSは7.91ドル。1株あたりフリーキャッシュフローは7.58ドル。対してDPSは3.86ドル。これを見る限りは現時点で配当持続性に明確な疑義は生じません。

ではABBVのキャッシュフロー計算書を見てみましょう。下表は同社Form 10kとにらめっこして抜粋したものです。(単位:百万ドル)

2018 2017 2016
純利益  5,687 5,309 5,953
営業CF 13,427 9,960 7,041
投資CF 638 529 479
フリーCF 12,789 9,431 6,562
配当支払 5,580  4,107 3,717
自社株買い 12,014 1,410 6,033
短期借入 3,002  –  –
長期借入 5,963 11,627
債務返済  6,035 25 6,010

これをグラフにするとアッヴィの過去3年間のキャッシュフロー概要は以下の通り。(単位は百万ドル)

純利益で見ると2016年から3年間横ばいですが、営業CFは伸びています。

特に2018年は、50億ドルの減損損失があったにも関わらず、2017年から純利益が微増。

同社は50.7億ドルの減損損失を計上しましたが、うち約40億ドルは2016年に買収したがん薬スタートアップのStemcentrx社に関する減損です。(2019年3月にはStemcentrx社のリストラも発表)

過去3年間で借入金は約86億ドル増えています。同期間の配当支払の急増に加え、2018年は120億ドルの自社株買いも敢行。

2017年・2018年共に、フリーキャッシュフローの約45%が配当支払に充てられ、自社株買いも含めると2016年・2018年は各々フリーキャッシュフローの137%・148%が株主還元に使われており、株主還元に非常に積極的と言えます。

※ここで言うフリーキャッシュフローは営業CF-固定資産の取得に要したCFとして算出しています。投資CFとしては、他にも投資有価証券の売買のネット影響が5億ドル程度、2016年にはStemcentrx社の買収関連もありますが、上表は省いています。

営業キャッシュフローマージンは過去10年間で基本的に30%を超える高水準、2018年は41%に達しており、キャッシュ創出力は非常に高いと言えます。

但し、ABBVの収益は売上高のうち2018年時点で61%もヒュミラに依存しており、現状の同社の浮沈はヒュミラに左右される状況となっています。

同社を語る上でヒュミラは外せず、ヒュミラ特許切れ以降、Imbruvicab以下その他の商品ポートフォリオでどれだけ現在の収益性を維持できるのかが焦点と思料。2016年にはがん薬スタートアップ企業のStemcentrx社の買収を行っています。が、先述の通り減損損失を計上するなど製薬企業の難しさの一端が垣間見られます。

まとめ

アッヴィ【ABBV】を100万円分買い増しました。今回の買い付けにより受取配当金は2・5・8・11月に税引後で合計約4万円増える見込みです。

見方によっては100万円投じても4万円しか配当収入という不労所得・フリーキャッシュフローが増えないとも見えます。

一方で4万円は金銭的観点からのみ見た場合、時給4000円で10時間働いて得られる賃金に相当します。

買付は自由な時間を獲得する一工程でもあり。引続きキャッシュフローを強化してまいります。

Best wishes to everyone!

>>関連記事:【ABBV】 アッヴィは配当利回り2.4~5.5%の高配当バイオ医薬品大手

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公開日:2019年4月6日