世帯持ち(妻子あり)の場合、セミリタイアにいくら必要か

「奥様とお子さん2人、持家あり、という条件ではセミリタイアにいくら必要か」というご質問を頂きましたので、以下回答申し上げます。

 

一応定量的な回答として、セミリタイアに必要な資産額を挙げます。その上で、そもそも正直なところを述べさせて頂きます。

 

世帯持ち(妻子あり)の場合、セミリタイアにいくら必要か

ご質問

いつもブログを楽しみに見ています。

“資産5,000万円”が三菱サラリーマンさんのセミリタイアの条件かと思っていますが、以下の世帯持ちでは資産いくらがセミリタイアの条件になりますでしょうか?

もし質問にご回答頂けるようであれば、今後の生活の参考にしたいと考えております。

・家族は自分と妻(ともに30代)、子2人(ともに未就学児)

・持家あり

・子2人は、中学・高校・大学と全て公立を想定

※前提条件が足りないようでしたら、主観で結構ですので足して頂ければと思います。

持家あり(ローン負債なしと解釈します)ということで、戸建てであれば長期的には壁面塗り替えなどの修繕費、マンションであれば管理費・修繕積立金などの諸経費発生なるも、コンシェルジュ付きの高級マンションでもない限り、実質月額3万円は上回らないと推察します。

 

更にお子さん2人がいずれも中学・高校・大学とすべて公立前提なのも大きいです。

 

以前の私なら、おそらく資産8,000万円などのレベルが必要と回答していたと思います。税引き後配当利回り3.5%として月額23万円程度の配当金/キャッシュフローが得られます。

関連記事:高配当株ポートフォリオの作り方【税引後配当利回り4%、外国株+日本株】

 

”セミ”リタイアですから、配当金以外に少し労働収入を得ることで、家族を養うことは十分可能と考えます。

 

ただし、とても重要な点として、「生活レベルをどの程度に落ち着けるか」ということです。

 

良い悪いという観点はもちろん抜きにして、私の勤め先の方々は本当に生活レベルが高いです。特に海外駐在から帰ってきた人は、その後の生活レベルを高く維持する人が多いのです。

このような生活を維持するキャッシュフローを得るには、非常に多くの原資が必要になってしまいます。

 

たとえば、お子さんの教育費や習い事というのは、都会ならかけようと思えばいくらでもかけられます。逆に田舎であれば、場所にもよりますが、かけられる場所がそもそもあまりなく、逆に自然という資源が周囲にあります。

 

食費も同様に、外食を増やせばお金はいくらでも出ていきます。鶏むね肉とニンニクなどを炒めるだけで満足する人ならそんなにかかりません。

 

果たしてセミリタイアをするのに多額のお金は必要なのか?

 

「これ以前の私なら、おそらく8,000万円などのレベルが必要と回答していたと思います。」と冒頭に記載しました。

 

定量的な回答として、8,000万円を一応の目安として挙げました。

 

しかし、正直なところ申し上げると、最近つよく思うのは、「人間なんとか生きていける」ということです。もはや5,000万円もあれば、単身に限らずとも普通の家族構成なら十二分に可能と思います。

むしろ世帯持ちで重要なのは、パートナーや家族と以下のような価値観を共有できるかです。共有できれば、必要な原資は大きく下がります。

 

セミリタイアをし、サラリーマンという括りから外れると、何が一番大きいかといえば、通勤圏という概念が消失するため、「住む場所が限定されない」ことです。

 

これは本当に大きい。「住む場所変われば皆変わる」というのは全くもってその通りであり、生活は一変します。

 

空気が良い、人は優しい、水はきれい、地場産物は安くて美味しい、飲食店の水準も高い、駅前で生活に必要なものは全て揃う、少し電車に乗れば映画館やモール等の娯楽施設もある

 

こういう地方都市・区域は実際に存在します。ですから、東京などの都会に出る必要が一切ないのです。そもそも行く必要を感じないわけですね。人が密集しすぎると、生活の質は落ちます。

 

このような地域で生活すると、満足度は遥かに高いにも関わらず、多額のお金を要しません。登山道と道路の交差点で激安で農家さんが直売していたりと、そもそもスーパーを介する必要がないことすらあります。

 

都会にいると、ついつい「野菜はスーパーで買うもの」と無意識に思っているかもしれません。しかし、新鮮で無農薬な野菜は、登山道の脇道に農家の方が安価で直売していることもあるわけですね。

 

こういう出合いが増えてくると、ふと「あんなにカリカリしてまで、あくせくお金のために働いてたのは何だったんだろう?」と思うかもしれません。

4人家族でのセミリタイアまとめ

 「お金がいくら必要か」と考えるのも確かに重要ですし、私もそうでした。

 

ただ、辞めてみると、“一般的とされるレール”から飛び出してみると、自分の価値観に最適な土地で居を構えてみると、「セミリタイアに必要な基準は案外お金ではないのかもしれない」と思うはずです。

 

その価値観を共有できるパートナーや家族がいれば、セミリタイアというのはもはやいつでも出来るのです。

 

自分が当たり前だと思っていたことを、1つずつ洗い流していくこと、こういう作業こそが、資産運用と両輪でセミリタイアするために必要な工程と思います。

Best wishes to everyone!

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