配当収入(2026年4月)
原油価格は大して下がっていませんが、株式市場は強いままですね。新年度が始まり、新たな環境で奮闘されている方も多いと思いますが、相場のほうも熱を帯びた状態が続いています。
強いというか、日本株においては日経平均株価への寄与度が高いごく一部の銘柄が指数を押し上げています。実際、日経平均株価は最高値を更新していますが、広範な銘柄の値動きを示すTOPIXは最高値を更新していません。
SBG、アドバンテスト、キオクシアHD、フジクラ、JX金属などおなじみのAI・半導体・メモリ銘柄が高騰し、これら銘柄だけ別世界のような値動き。同じ日本株に投資しているはずなのに人によって情景が異なるいびつな展開となっています。
この傾向が続くと、一部のハイテク銘柄が絶好調である一方でほか多くのバリュー株の株価成長が限定的だった、かつての米国株のようです。とはいえ日経が下がった日はTOPIXが上がるなど、日本株全体から資金が抜けている様子はなく、活況が続いています。
4月:Jリート群が寄与
| 銘柄名 | 受取額(円) |
|---|---|
| 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人 | 200,947 |
| 産業ファンド投資法人 | 155,743 |
| イオンリート投資法人 | 24,656 |
| グローバルX 米国優先証券 | 3,293 |
| 合計 | 384,639 |
4月はJリートが寄与。準主力の上位2銘柄の概況を記します。
三井不動産ロジスティクスパーク投資法人

三井不動産をメインスポンサーとする物流系リート。配当金を出す銘柄が少ない4月・10月に分配金が出るので、分配月を分散したい人にとって選択肢となる高配当銘柄です。
投資口価格と分配利回りの推移を見てみましょう。

投資口価格と分配利回り(出所:JAPAN-REIT.com)
2022~2024年頃にかけての物流系リート価格好調時は分配利回り2~3%程度でした。のち地銀の売りなどによるJリートの全体的な低迷局面で2024年には分配利回り4%超え、2025年には投資口分割による一時的な分配金の偏りを主因として5%超の局面もありました。足もと分配利回りは4.48%です。
三菱・三井など財閥系リートで分配利回りが4%を超える局面は限られており、5%に迫る場面では買いを検討できる水準と認識しており、実際2024~25年にかけてその時が底値でした。
物流系のリートはインフレ時代においてもインフレ率を超える賃料改定が着実に進んでいることが確認されて以降は一時の悲観的な見方が退潮しつつあり、投資口価格もそれなりに上昇基調に戻ってきている一方で日銀の利上げ観測が依然として上値を重くしている状況と整理しています(とはいえ、多くのJリートにおいて負債の固定化・長期化が進んでいます)。
産業ファンド投資法人

2022年4月に三菱商事・UBSグループからKKRへスポンサーが変更された「産業ファンド投資法人」。昨年は大幅な増配もあり投資口価格も堅調。

投資口価格と分配利回り(出所:JAPAN-REIT.com)
こちらも数年前は分配利回りが2%台でしたが、2024・2025年は5%台後半まで上昇。Jリートが全体的に低迷していた同年に購入。足もと分配利回りは5.3%程度と依然高め。
なお、Jリートは過去の傾向として、金融危機を伴う際に株式と同等かそれ以上にたたき売られたことがある一方で、金融危機を伴わない下落局面では株式より底堅いケースがみられました。
こうして過去の推移を客観的に眺めてみると、「人の行く裏に道あり花の山」ではありませんが、市場全体が悲観に傾いている時こそ、優良な銘柄を拾う好機になることがわかります。
また、Jリート全体の平均分配利回りが5%程度の局面は買い時の目安になる傾向があります。「安定した高配当」と「資産クラスの分散」を目的とする場合にJリートはひきつづき選択肢。ポートフォリオに組み込む比率としては、全体の3割以下を目安としています。
配当金の性質
拙著『本気でFIRE~』『#シンFIRE論』のとおり、配当金は利益確定(投資元本の払い戻し)に相当します。一方、経済的自由の達成度が見えやすく、気前よくお金を使いやすいですね。
不確実な相場において、配当金は株価という上下動の激しい数字とは異なり、定期的に入金されるという確かな実感を与えてくれます。この精神的なゆとりは、暴落時の投げ売りを防ぎ、長期投資を可能とする防波堤になります。
そして何より、日々の生活に「ちょっとした安心と喜び」を添えてくれるのが最大の魅力ですね。
年間配当金
- 2016〜20年:配当積み上げ
- 2021年:増配株主体に
- 2022年:利益確定、ゴールド、空売りなど
- 2023年~:日本株中心日本株に中長期的に期待できると思う理由 私が今年に据えた中長期的な投資方針は、 妙味を感じる日本株の個別銘柄を、中長期目...
配当金の受取は6月・12月に集中します。4月時点では102万円の受取ですが、年間では今年も過去最高を更新することが確実とみられます。
昨今の日本株は特に増配率が高く、株式をこつこつ買い続けていれば非常に高い確度で配当金が増えていくことが期待できよう状況が続いています。
累計配当金(税引後)
配当金の魅力
- 資産額より変動が少ない
=心地よく続けやすい - 株式を買うほど積み上げられる
=高いモチベーションを保てる - 経済的自由度(配当金÷生活費)が何%かわかる
=経済的自由に近づいている実感を持てる - 配当は株価ほど下がりにくい
=暴落を耐えやすい
拙著『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』に体系的に詳述
経済的自由への道筋
資産形成の要諦は以下に集約されると思います。
明日は給料日。収入の8割をせっせと株式買付にまわす単純な作業。そうして配当収入の綺麗な右肩上がりのグラフが描かれていく。いかに若年期に投下資本を蓄積できるか、もうそれに尽きるんやで。
— 穂高 唯希|新刊 #シンFIRE論 (@FREETONSHA) May 24, 2017
- 給与から株を買う
- → 配当金が増える
- → 増えた配当金と給与で株を買う…
入金力を高め、以上を繰り返すことで、自由度の高い人生を得る一策となり得ます。
① 投資元本を確保する
収入を増やし、支出を減らす
② 配当金というキャッシュフローを得る
株式を買う、配当を再投資

FIRE達成までの推移
金融資産3,000万が1つの分岐点と思います。3,000万円あれば月10万円の配当金を作ることは可能。このキャッシュフローが出来だすと、お金の重要性や考えに変化が生まれ、時間とお金と健康について思考を深め、新たな生き方を模索するきっかけになりますし、セミリタイアが夢物語ではなくなってきます。
— 穂高 唯希|新刊 #シンFIRE論 (@FREETONSHA) August 23, 2019
「現行の近代資本主義の継続」等が前提にはなりますが、収入を増やし、人生の自由度を上げたい際に、配当金の積み上げは有効な一手になるかと思います。
日々の積み重ねは時に地味で、変化を感じにくい時期もあるかもしれません。しかし、その一歩一歩は確実に未来の自分を自由にする力へと変わっていきます。焦らず、ご自身のペースで心地よく資産の樹を育てていきましょう。
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配当積み上げに関する回答の一例です。
グラフ化することで、意欲が保たれやすくなります。
