株価が揺れ動く時に着目したい価値

畑でも見てなごむの巻
相談会で下落局面に関してご質問があったので記しておきます。
イラン情勢の緊迫を受け、日本株は上下に激しく動いています。原油価格の乱高下に伴い、多くの方の資産も平時より大きく変動していることでしょう。
こうした局面では、「もっと下がるのではないか」という不安が頭をよぎるものですね。しかし、有事における市場は時として極端に情緒不安定になり、実態以上に価格が振れる性質を持っています。
そこで着目したいのは、株価という「数字」ではなく、保有している株式の「根源的価値」です。
たとえば、ソフトバンクグループが投資する半導体設計(Arm)の需要が、今回の事態で一夜にして霧散することはないでしょう。また、ホンダの自動車生産技術や世界中のラインが、短期的な情勢で価値を失うわけでもありません。株価は揺れても、企業の生み出す価値や技術はそこに在り続けます。
最終的には価格は価値に収れんしていきます。信用取引で過度なレバレッジをかけていないかぎり、現物投資家はうろたえる必要はなく、むしろ半年後や一年後の世界が今より落ち着いている可能性に思いを馳せ、虎視眈々と好機を待つ構えこそが、長期的な実りをもたらしてきました。
「株の利益は我慢料」とはよく言ったものですが、「不安な気持ちに抗して買う」というのがひとつの定石と実感してきました。もちろん、どこが底かは誰にも分かりません。
だからこそ、時間を分散して少しずつ買う。この規律を守り続けることが、市場という荒波を乗り越えるための本流を成すものと思います。
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