現在の短中期的な相場観

今回のバブル相場はすんなり終わらず、FRB緩和縮小まで上昇が続くシナリオもある一方で、直近のインフレ率4.2%という高い数字も出たことで以下3つめのような数字も出始めています。
- ジャンク債利回りが2007年以来の最低水準を記録
- S&P500の益回りと10年国債のスプレッドが10年余で最小
- S&P500のインフレ調整後の益回り(real earnings yield)が1981年以来の最低水準、マイナス圏
3つ目については、この状態を解消する方向に市場が向かう場合は、ただちにそれが起こるかは別にして、①株価下落、②構成銘柄の利益上昇のいずれかが考えられます。
EPSが大きく上昇するシナリオや益回り最低水準の継続よりも、株価の調整が起こるシナリオの方が確からしいと感じるのかどうかは、1つのポイントとして見いだせます。
FRBの金融政策については、雇用の観点からはただちに金融緩和の縮小は考えにくく、インフレターゲット進捗の観点からは今後も高いインフレ率が続くと黄色信号となりそうです。各々、次のとおりです。
雇用の観点からは、直近の状況はリーマンショック後の最悪の状態に戻しただけの数値です。バーナンキ時代には雇用喪失が250万人になった時点でテーパリングに言及。100万人となった時点でテーパリングが実施されました。前回の傾向になぞらえるならば、雇用の観点からは緩和縮小まで時間を要す形です。
インフレターゲットの観点からは、FRBのWaller理事の発言からも「インフレターゲットが長期にわたり目標以上となるまで、利上げをしない」ことが示唆されています。
以上2つの観点からは、ただちにテーパリングが行われることは考えにくいですが、数か月にわたりインフレ率の高位継続となれば(またはそれが観測され始めた時から)、調整を警戒した方がよいと考えています。
「2022年にはテーパリングの開始または観測が生じる」ことをメインシナリオとして据えておきたい状況です。
引続き一定のポジションは持ちつつも、年末にかけて現金比率を徐々に上げていこうと現時点では考えています。
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株式市場は、金融政策と景況感に大きく左右されます。金利は経済状態を測る指標のひとつであり、金融政策における重要項目ですね。
同様に利上げは、多方面に影響をもたらします。2013年のテーパータントラム(テーパリングによる動揺)の経験から、FRBは慎重にテーパリングを検討することが予想されます。
振り返れば以下局面の時は、リスク資産に多く資金を割いていました。