中東情勢による株価乱高下。外部環境に振り回されない「絶対積極」の心構え

中東情勢の緊迫化を受け、株式市場は上下に激しく揺さぶられる展開が続いています。ご自身の証券口座の評価額を見て、ため息をつきたくなる瞬間があった方もいらっしゃるかもしれません。
汗水流して築き上げた資産が、情勢によって大きく目減りするのは、決して気分の良いものではないですね。不安や恐怖を感じるのは、人間としてごく自然な感情だと思います。
しかし、こういった有事の荒れ相場において、絶対的な積極性を持ちたいものです。私たちが普段陥りがちなのは、周囲の状況や出来事によって感情が左右される「相対性の世界」の状態です。株価が上がれば喜び、下がれば悲しむ。これでは、外部環境という自分ではコントロールできないものに、自らの心の平穏の主導権を明け渡してしまっているのと同じです。
一方の「絶対性の世界」とは、外界の事象がいかようであろうとも、決して心が囚われず、常に清く、明るく、朗らかな状態を保つことを指します。「事実は事実として冷徹に受け止めつつも、心まで引っ張られない」という、非常に力強く、しなやかな精神状態です。
これを株式投資に置き換えてみましょう。
中東情勢がどうなるか、明日日経平均がどう動くか。これらは一個人の力ではどうにもならない「外部環境」です。そこに気を揉んでSNSのタイムラインに張り付き、ネガティブな情報を集め続けても、資産は増えませんし、何より精神衛生上よくありません。
私たちがコントロールできるのは、「今の株価と企業の根源的価値を比較して、割安だと判断すれば買う」「自分が信じたシナリオに基づき、狼狽せずにホールドする」という、自分自身の投資行動だけです。
歴史を振り返れば、地政学的なショックによる下落は過去に何度もありましたが、人類はそれを乗り越え、経済は成長を続けてきました。私自身は、過度な悲観に呑まれることなく、手元の資金管理を徹底しながら、安くなった優良株を淡々と拾っていく「押し目買い」のスタンスを崩していません。
相場が荒れている時こそ、証券口座の画面をそっと閉じ、自分の心と体に向き合う時間を意識的につくることをおすすめします。水泳やテニスで思い切り汗を流すのもよし、ウエイトトレーニングで筋肉に集中するのもよし、少しずつ株を買い増すのもよし、家族との何気ない時間を噛み締めるのもよいでしょう。身体を動かし、目の前の現実を大切に生きることこそが、心を「絶対的な積極性」を保つ秘訣だと思います。
世界がどうなろうと、今日という一日がかけがえのない時間であることに変わりはありません。不安を煽るノイズからは適度に距離を置き、どっしりと鷹揚に構えて、この局面を乗り越えていきましょう。
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