50歳、資産1.5億円。家族のためのセミリタイア、月60万円の収入を得るには

50歳、資産1.5億円。家族のために「正社員を辞める」決断

お金の相談会で以下ご質問をいただきました。

ご質問

穂高唯希様

●●と申します。5年に渡り、ブログを楽しく拝見しております。

投資、スポーツ、グルメ、映画、人生論とお話が楽しく、会社へ向かう時間がいつも充実しています。この場を借りてお礼申し上げます。

さて私の相談を聞いて頂きたいです。長きに渡る家族の多忙状態を見るにつけ、安定的にサポートする時間が欲しいと痛感しております。現状、本当にサポートすべき時、自分は遠方で勤務中となっています。

今後、自分は(50歳)、正社員からパート(月10万円)へセミリタイアしたいと考えております。

妻は専業主婦、子供は8歳、6歳とまだまだ幼いです。今後、私のパート以外の収入としまして、税引後、月50万円の現金が欲しいと考えております。

現在のポートフォリオですが、VOO(約1億)、JEPQ(約5000万)となっております。今までETFへの投資ばかりで、正直、個別株はわかりません。現金は3ヶ月分の生活費がある程度です。

現状でもVOOの一部をJEPQに鞍替え、ないし、VOOを切り崩すことで、月60万は達成できます。しかし、穂高様なら、このポートフォリオをどう判断するか知りたいです。懸念点としては、為替が円高に大きく進行した場合等があります。

セミリタイアを延期して、VOOがさらに増大するのを待つべきか、そもそも、私の状況を見て、穂高様ならどのようにポートフォリオを組まれるのか、ぜひアドバイス頂きたいです。どうぞよろしくお願いします。

セミリタイアは延期せず

まず、もし自分でしたらセミリタイアを延期せず、すぐ実行します。

長きに渡る家族の多忙状態を見るにつけ、安定的にサポートする時間が欲しいと痛感しております。現状、本当にサポートすべき時、自分は遠方で勤務中

上記ご事情を最優先します。お金は「これだけあればなんとかなるはず」と考えます。実際、1億円を超える金融資産があれば、労働収入は微小な影響にとどまり、相場変動がほぼ大勢を決するとも言えます。

そして、1.5億円の株式をお持ちですから、4%の取り崩し(あるいは配当)でも年間600万円、税引後で月40万円〜のキャッシュフローが見込めます。

では肝腎の金融資産をどうするか、以下2案が挙げられます。

  1. 現有構成(VOO:1億、JEPQ:5,000万)のまま、VOOを月10万取り崩す
  2. JEPQは売却、以下投信へ乗換え検討
  • SBI 日本高配当:1・4・7・10月配当
  • SBI 全世界高配当:2・5・8・11月
  • SBI Jリート:2・5・8・11月
  • SBI 新興国:2・5・8・11月
  • SBI 欧州高配当:3・6・9・12月
  • SBI 米国高配当:3・6・9・12月

ご参考①:毎月配当金を得るポートフォリオのつくりかた(SBI高配当株ファンド)

ご参考②:「楽天証券で毎月配当金がもらえるポートフォリオを組みたい」というご要望への回答

案①:ポートフォリオを変えず、VOOを取り崩す

「ポートフォリオを変えず、VOOを月10万円取り崩す」場合、さらなる行動や意思を大きく要しません。ポートフォリオを大きく変えると、変えて結果的に良かった場合はよいですが、結果的によくなかった場合、人によっては「なんもしないほうがよかった」と悔いが生じる可能性はあります。たとえばこの点を重く見るなら、現状のままVOO取り崩しが一案になってきます。

加えて、米国株は指標上は割高ですから、VOOの取り崩しは悪くないと私なら考えます。なお、JEPQはクセが強いです。オプションを用いて値上がり益の多くを捨てて高配当を実現する仕組みなので、税効果も考えると効率は一定程度落ちます。このあたりはお好みですね。

円高は私はさほど心配しないと思います。もちろん円高シナリオもあり得ますが、日本の実質金利が低い間は、メインシナリオとして大幅な円高は考えにくいかなという現状です。予想外のことが起きればシナリオは崩れてしまいますが。

案②:JEPQを売却し、高配当投信へ

上段で触れた「JEPQ」の性質を重く見る場合、「JEPQは売却し、以下投信への乗り換えを検討」案が浮上します(SBI証券の場合)。

  • SBI 日本高配当:1・4・7・10月
  • SBI 全世界高配当:2・5・8・11月
  • SBI Jリート:2・5・8・11月
  • SBI 新興国:2・5・8・11月
  • SBI欧州高配当:3・6・9・12月
  • SBI米国高配当:3・6・9・12月

今まで個別株をやっていなければ、(強い興味があれば別ですが)無理に始める必要はないかとは思います。以上は投信なので、ETFに似ているので取り組みやすいはずです。これら投信は基本的に分配利回りが4%以上となる場合が多く、組み合わせによって毎月配当も実現できます。

米国株は昨今、新興国に比べて相対的にはリターンが弱く、往年のように米国株一強とならない可能性もあるため、私でしたら新興国や欧州も織り交ぜます。日本株やJリートも入れておけば、円高の心配も和らぐかもしれません(ただし厳密には円高になると日本株の指数は下がる傾向にありますが、内需系やJリートは一定の耐性はあるはずです)。

あとは退職後は暴落の時にある程度買い増しできる現金を残しておくと、個人的には精神衛生上よりよいと感じます。実際、リタイア後の心配のひとつに、市場が低迷したら、というご懸念があるかもしれません。そのピンチをチャンスに変えられるだけの現金という弾薬があると、日々の精神衛生もよい影響になると思います(実体験からの教訓です笑)

資産形成の目的のひとつは、「大切な人を大切にするための自由を得ることである」とも言えるのかもしれません。

ご不明点等あればおっしゃってください。ありがとうございました。

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JEPI(・JEPQ)の仕組みです。

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