MS&AD(8725)株主総会レポート:いかにも財閥系企業
元三菱サラリーマン、虫取り少年のような出で立ちにて、出社するサラリーマンの方々と共に新橋を歩く。
※網とカゴは持たず
ここでちょっとブログを書いてみたり(おしゃれ風ですが格好はあくまで虫取り少年であることに留意)
TORANOMON HILLSを尻目に颯爽と歩いてみたり(格好はあくまで 略、
ほどなくして会場「オークラ東京」に到着。
全体の所感
総会を通しての印象は「いかにも財閥系企業」といったところかと思います。
質問の受け答え、報告事項の話ぶりなど、トン時代を想起させました。
たとえばSBIホールディングスの北尾会長の北尾節と比べるとまったくの別物で、「第三者が完璧に言葉遣いや内容を点検したかのような日本語」と言えましょうか、AI風というか( もっとも、株主総会の報告事項は既定文を読み上げる形式なので当たり前と言えば当たり前なのですが)。
華やかな花が壇上には添えられ、両脇にずらっと取締役と執行役員がならぶ。いかにも堅牢なピラミッド型の財閥系組織といった塩梅。
質疑応答はまず概要をCEOが回答し、のちに具体的な回答は担当執行役員を指名して回答がなされるわけですが、回答を聞いていると、まさにトン時代をおもいだす「スマートで理知的な」言い回しです。
質疑応答
以下、主な質疑応答です。
- 災害の大規模・頻発化について事業運営や対策をどう考えているか?
仮に同時期に起きても問題ないよう保険金の支払体制をととのえている
火災保険で収益基盤をしっかりとっている。
減災の取り組みもしており、たとえば気象データでリアルタイムで把握し顧客に共有、保険の対象物にどういった影響がおこりうるかというコンサルティングもしている。
- 情報漏洩が発生した経緯や理由は?
情報漏洩についてあらためてお詫び。日本の損保販売形態が主因。代理店が販売する。複数の保険会社と取引。社員同士が顧客情報を共有してしまう。このリスクの予見が不十分だった。
- 正面衝突事故に遭った。こちらは無過失で入院。相手はあいおいニッセイ同和損保、介護施設の入居費用を払ってもらえず、説明なきまま。代車費用だけ支払うとの回答。社内コンプライアンスの教育はどうなってるか。
心よりお見舞い申し上げる。対応にご不快な思いをされていることに心からお詫び。特定の保険事故について本会での審議は困難。
いただいたご意見を真摯に受け止める。保険金支払いの方針、常に顧客本位、寄り添った対応、適正な保険金支払いに努める
- 政策保有株の利益をどう活用するか
2024年は7,000億円ほど、成長投資に充当、配当や税支払い、余った分は純粋な投資(社債、非上場のプライベートアセット)
まとめ
元三菱サラリーマンの私からすると、本当に「財閥系企業」という感じです。
就活の面接がそうであったように、株主総会に出るだけでもその企業の色や社風の一端が垣間見えますよね。財閥系らしく「優秀なサラリーマン」と言いますか。
わたしが言うのもなんですが(?)、(中立的な意味で)プライドも高そうです(いやもちろん私もそうでしょうし、めっちゃ勝手な推測)。
以上、かなり率直かつ独断と偏見によるレポートにて失礼いたします(笑)
タンタンヌードゥ
なお、総会後は虎ノ門ヒルズで有名シェフ澤田氏の「正宗広東私房菜」にて、タンタンヌードゥ(担々麺)をお目当てに意気揚々と入店。
ゴマの深いコクとクリーミィな美味しいヌードゥ。
北京大学のキャンパスで5元(当時60円)で売ってた絶品の汁なし担々麵を思い出します….もはやお皿などの容器ではなくビニール袋に直入れ笑
あぁ、あれは本当に美味しくて、香港人の親友と道行く大学生を眺めては談笑しながらよく食べていました。素敵な思い出。
なお横のテーブルでは上司と部下がランチ。会話が続くようで続かないビジネスライクな空気感が数年ぶりに漂ってきて、FIRE後はそうした関係とは無縁でいられることにあらためて気づかされました。
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虎ノ門ヒルズは、ここもよかったです。