株価テクニカル分析の記事が増えた理由
先日、「プロフェッショナル 仕事の流儀」で栗山英樹さんがこうおっしゃっていました。
気をつけなきゃいけないのは、わかってる風にならないように。
何もわかってないんだというところから、スタートしないといけないので。
本当にその通りだなと思います。
弊ブログを長らくお読みの方におかれましては、以下のように感じたかもしれません。
読者
私が読者でもそう感じると思います。これには複数の理由が挙げられます。
テクニカル分析を始めた背景
- ファンダメンタルズ分析の限界
(好奇心、新たな手法への試み) - 値動きの明らかな変質
ファンダメンタルズ分析の限界
正直、ファンダメンタルズ分析の限界を感じました。ここでいうファンダメンタルズ分析とは、企業の本質的価値による判断、端的に言えば「業績」です。
株価はもちろん中長期的には業績に収れんすると言われますし、その通りかとは思います。ただ、そうでないことも数多あって、たとえば端的な例としては京王など電鉄株はコロナ禍に最高値をつけ、過去最高益の際に暴落するなど、もはや業績とはまったく無関係で説明のつかない値動きをしています。
東洋経済の記事にもありましたが、まさしくマネーゲームの様相。空売りが溜まっていたところで大口の買い上げによる踏み上げ相場と化していた様子が描かれていました。
したがって数年程度であれば需給(マネーゲームを含む)という業績と無関係な要素で株価が乱高下する状況となっていることは実例としてまちがいないかと思います。
値動きの変質
この現象の背景には、やはり大口の機関投資家、海外勢といったAI売買を含む大口が存在し、日本株で相場を動かすのは個人投資家の影響はわずかに1割程度と言われ、相場付きが明らかに変わりました。
以前ならば大型株がこれほど乱高下することはありませんでしたし、決算で大きく売られることなどなかったのです。大型株はもっと安心して持っていられたのです。
昨年8月5日の暴落相場で、三井住友FGほどの超大型株がストップ安となったことが話題になりました。それもそのはずで、あれは以前の相場付きを知る人からすると衝撃的なことです。
以上のように、ファンダメンタルズ分析の限界、そしてAI台頭による相場の変質を昨今感じています。
個人的な背景、リアルタイムで学んだことをアウトプット
ほか、個人的な好みという背景もあるかとは思います。
- 多動的
- やるとなったらとことんやり込む
この相反しそうな二面性が自身に併存し、新たな手法に挑戦してみたくなった、という背景も挙げられます。
これには人とのご縁が関係しており、身近におられる70代相場師の影響も一部受けていると思います。
テクニカル分析の書籍を読むなど、目下勉強中です。そして学んでいくなかで自分なりに分析したことをブログにアウトプットしています。
そのため、拙者のテクニカル分析はいわば「未完の小器(笑)」であり、心の赴くままに勉強中であります。
その経過と試行錯誤を包み隠さずブログで公開するという塩梅。
少し話がそれますが、ブログというものは自己表現する場にもなり、そしてそのときどきにこうして勉強していることをリアルタイムでアウトプットまでできるというのは、本当に素晴らしい場所であると感じます。
まとめ
以下のようにまとめられます。
- ファンダメンタルズ分析の限界
- 値動きの明らかな変質
- 個人的な背景
目下「未完の小器」が、いずれ「未完の大器」になれるようにがんばりたいと思います(笑)
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