三菱地所物流リート投資法人(3481)の株価は、三角保ちあい突破で「買い」か
本日2記事目。
三菱地所がスポンサーとなっているJリートである「三菱地所物流リート投資法人(3481)」について、以下の観点で最新の状況を確認します。
- テクニカル(日足・週足)
- 過去分配利回り
テクニカル分析
まず、テクニカル分析とは、チャートからトレンドやパターンなどを把握し、今後の株価動向についての示唆を得ようとするものです。
テクニカル分析のメリット
- 相場の動きを視覚的に把握できる
- 予測不能な相場で多少の示唆を得られる
テクニカル分析のデメリット
- 実際の相場は過去の傾向と必ずしも合致しない
- 突発的な大きな出来事に対しては効かない
- 売買シグナルにダマシがある
日足
今回はまず日足を見ます。
押し目が深めではありますが、綺麗な「三角保ち合い(株価の上昇・下落の値幅が徐々に狭まっていき、チャートの形が三角形になる状態)」が形成されています。そして短期の上値抵抗線を超えた今の時点でテクニカル的には「上昇に向かう可能性が高い」買いサインとされます。
もうひとつの焦点を挙げるならば、「2月14日(金)に、2月13日(木)の高値350,500円を超えて引けることができるか」という塩梅になります。この点が達成されれば、下げ止まりを確認した後に下値支持線を引くことができ、さらには前日高値を超える状態となって日足基準のテクニカル的には「買い」とされます。
週足
中長期MAが下向きの下落局面は継続である一方、上値抵抗線を超えて下値支持線の上で推移している状態です。
過去5年分配利回り

出所:投資の森
過去5年の分配利回りは「2.4~5.3%」で推移しているのに対し、足もと5.1%という状態。
したがって、過去分配利回りの観点からは、過去の傾向と比べると「割安」ということになります。
まとめ
過去分配利回りの観点からは依然として割安と言える水準であり、テクニカル(日足)の観点からは過去の傾向として「買い」が意識されやすいパターンとなっています。
なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると、効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる程度」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただしいずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。
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