三菱商事(8058)の株価は20日移動平均線が下向き、サポートラインを維持できるか
三菱商事(8058)の株価について、以下2つの視点で現状を確認します。
- テクニカル(日足、週足)
- 過去PER・PBRレンジ(おさらい)
日足チャート

1月8日にトレンドラインを割り込んだあとは軟調な展開ながら、2,500円割れ付近では一応の反発がみられ、ダブルボトムまたはトリプルボトムをつけるか期待させるような動きが続いています。
ただ20日移動平均線(上図黄色)は下向きになってきており、テクニカル的な観点からは弱さを警戒させるような状況です。
直近3日の下値を結んでトレンドライン(サポートライン)が引けるので、目先は2,480円あたりを明確に割り込んでくるか、維持できるかがひとつの焦点となりそうです。
週足チャート

引き続き上値抵抗線の下から一つ目よりは上で推移しています。週なかばであるため週足がまだ完成途上ではありますが、直近のローソク足は「塔婆(弱さを警戒させる形)」と呼ばれる形状に近い、十字線の上半分が長いローソク足となっています。
今週残り2日で陽線で終われるのかがひとつ注目点となりそうです。逆に塔婆(下ヒゲがなく、上ヒゲがある逆T字の形状)が完成した場合は弱さを警戒させる形にはなります。
② PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度
なお、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。
今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは現在の2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。
三菱商事(8058)の過去PER・PBRレンジから株価下落余地を探る 三菱商事の株価は軟調が続いています。 有名投資家ウォー...
まとめ
- 日足:トレンドラインを割れていたことに加え、20日移動平均線が下向きに。ダブルボトムをつけるか、目先2,480円を明確に割れるか焦点
- 週足:陽線で終われるか、塔婆が出現するか焦点
- バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点からは、下値めどは1,900~2,500円程度という値が算出される
繰り返しながら、長期保有を前提とした株式投資であればテクニカル的にどのようなサインが点灯しようと構わず座して待つだけでよいことになりますが、もし短中期目線であれば、テクニカルをひとつの指針となるのではないかと考えられます。
コメント
[…] 2025年1月16日時点で、三菱商事の株価は2,474円から2,570円の間で推移しています。現在、株価は 三角持ち合いの状況にあり、買い手と売り手の力が均衡していることを示しています。株価がこのレンジを上抜けするか下抜けするかが、今後の動向を大きく左右するでしょう。 […]