映画『サバイバル・ドライブ』疑いの余地なき、まじきち作品
映画『サバイバルドライブ」、こちらはまじきち作品に堂々認定いたします。
- やばきち
「やばくて、ときに気が振れていたり常軌を逸しているようにも一般的には見えかねないが、おもしろいという良い意味も多分に含まれる」という広い意味でキャラが立っている感じ - まじきち
「ほんまにやばい、気が振れている、常軌を逸している」という真性のもの
あらすじとしては、「結婚を控えた女性が結婚式に向かう途中に車が故障し、困っていたところ人と遭遇し、助手席に乗せることになり、その後….」といった塩梅。
この時点でこの女性は「よい人と言えばよい人」とも言えますが、しかし見方を変えれば「リスクに無配慮な人」とも言えるかと思います。
世の中、善人ばかりじゃないですものね。
作中、「悪い人じゃなさそうだし」というセリフが印象的です。会って数分でこの判断はさすがに拙速と言わざるを得ません。
とはいえ私が育った中高は良識ある善人で占められていました。そうした環境もあってか、もともとは人を信じやすく、どちらかといえば無意識に性善説を信奉していた時期があったと思います。
しかしそれによって何度か痛い目というか、「見立てが甘かったな」と感じた事象に遭いました。打算や魂胆があって近寄ってくる人もいれば、利用しようとしてくる人もいます。
とくに中国ではそれが顕著で、あれだけ人口が多い国で内陸部から沿海部にはるばる出てきて身を立てようとすると、人を出し抜く必要がどうしても生じ、打算や魂胆が生来あるかのように感じさせる部分があるのも無理はないのでしょう。
日本も中国ほどではないにせよ、そういう世界はありますものね。「なにか違うな」と感じたら、やはりその心の声は丁寧に傾聴すべきと思います。
本作は「単なるまじきち作品」ともまとめられますが、一方で、「身から出た錆」とも表現できる作品だと思います。
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