相鉄ホールディングス(9003)は買いか、チャート・需給・指標面で現状を確認
最近鉄道株をいろいろ買っています。
相鉄ホールディングス(9003)を2,337円で新規買い。
200株保有で、年間12枚の全線優待きっぷをゲッツできます。
以下を確認しました
- チャート:過去10年でそこそこ安値圏
- テクニカル:やや安値圏
- PER、PBR:過去5年で最も割安な水準
ひとつずつ見ていきます。
チャートは過去10年で安値圏
日足:RSI 38

日足
- 直近高値3,139円からは25%下落
- テクニカル指標RSI:38
週足:RSI 23
- RSIおよそ20
月足:RSI 42

月足
- 過去10年で安値圏
- RSI42
テクニカルの目安となるRSI30割れは週足のみながら、RSIの観点からは日足や月足も割高感はみられません。
陸運セクター全体が軟調

出所:投資の森
陸運業の指数は3月以降軟調で、JRや私鉄大手は軒並み年初来安値を更新。私鉄大手に至っては過去10年来の安値を更新する企業が相次いでいます。
その背景には、以下を考えたいと思います。
- 鉄道業は設備投資が多額で負債が多い業態であることから、今後の金利上昇による利子負担懸念
- ドル建て時価総額が一定水準を下回ったことでMSCI除外銘柄が相次ぎ需給悪化(小田急、東武など)
- 陸運業の空売り比率が、33業種中9位の45.1%とやや高め
指標面
予想PER、PBR、配当利回りを確認します。
いずれも過去5年で最も割安です。
PER
- 過去5年におけるPERレンジは12.0~133.3で、足もとは最も割安な水準
PBR
- 過去5年におけるPBRレンジは1.38~2.03で、足もとは最も割安な水準
配当利回り
- 過去5年で最も割安な水準
需給:信用倍率は高止まり、または頭打ち
信用倍率は足もと13倍程度と高いです。したがって、個人投資家による需給の観点からは、株価が弱含む要因と言えます。
ただし信用倍率が直近1カ月で同等の水準であることから、それより以前と比べると「高止まり」とも言えますし、一方で直近1カ月だけを見れば「頭打ち」とも言えます。
メルカリが大底をつけたときが一例となりますが、たとえ信用倍率が高くとも大底をつけることがあります。メルカリの場合は機関の空売り残が個人の買い残よりも大規模だったことが一因として挙げられます。
相鉄の場合は機関の空売り残はないため(正確には1社あたり0.5%以下)、需給の観点からは個人の買い残が多いため、下落要因となります。
まとめ
以上から、以下のようにまとめられると思います。
- チャート:過去10年でそこそこ安値圏
- テクニカル:やや安値圏
- PER、PBR:過去5年で最も割安な水準
- 需給:個人の買い残が「高止まり」or「頭打ち」
また、鉄道株が軒並み安値に沈んでいる現状について、以下の背景が考えられると思います。
- 鉄道業は設備投資が多額で負債が多い業態であることから、今後の金利上昇による利子負担懸念
- ドル建て時価総額が一定水準を下回ったことでMSCI除外銘柄が相次ぎ需給悪化(小田急、東武など)
- 陸運業の空売り比率が、33業種中9位の45.1%とやや高め
鉄道株が全般的に直近やや指数より相対的に強い局面がちらほら見られ始めているように感じられるので、いったん買いを入れてみました。
ほかの鉄道株も下押しあればちょくちょく買っていきたいと思います。
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