ダブルバガーとなった「インヴィンシブル投資法人」を全株利確
以下2つの項目を記します。
- 本日の売買
- 原油と為替
昨日の売買
ホテル系リート「インヴィンシブル投資法人(8963)」を全株利確しました。
取得単価 35,750円 に対し、70,100円 で売却したのでほぼダブルバガーとなりました。
今週は日本株があちこち安くなっていたので購入したぶん、逆行高となっていたインヴィを利確してポジションを調整した格好です。
また、円高・原油安恩恵銘柄「オープンドア(3926)」も一部利確、守りを固めるかたち。
日本株は指数としてはまだ反騰余地がありそうですが、円安と原油高の基調がなかなか崩れず、円高・原油安恩恵銘柄は反落気味となっています。
以下について所感を記します。
- 原油
- 為替
原油価格
需給面と金融政策の観点で記します。
需給面
まず需給面ですが、
- 米景気が崩れないかぎり、需要面で原油価格を押し上げる材料になることに加え、
- 供給面は昨今の中東情勢不安、さらにはOPECの協調減産によって絞られており、米シェール企業の増産ラインとなる原油価格は90ドル以上
という状況。
したがって、米景気(ISM製造業指数)が下ぶれるか、または中東における供給制約要因の後退がなければ、原油価格の下値は限定的となりそうとの見方は成り立ちます。
金融政策
また、金融政策の観点からは、結局日米欧の中央銀行はバランスシートを縮小し始めているとはいえ、コロナ前と比べて依然高い水準にあります。

出所:Bloomberg

出所:Bloomberg
したがって、現状の金融政策も、バランスシートの縮小幅が加速しないかぎり、原油価格に支援的です。
以上から、原油は、米景気が崩れて需要面で価格押し下げに働く、または中東情勢の不安後退による供給制約の緩和等状況の変化がなければ、ある程度の底堅さはあるのではという印象です。
為替
以下2つの観点で記します。
- 日米金利差
- 為替介入
日米金利差
為替は以前の記事と重複しますが、ドル円レートは、「日米2年債利回りの差」と相関性が高い傾向が近年みられます。
2年債は短期債ですから、短期金利、つまり政策金利の影響を強く受けることになります。したがって、金融政策が大きな決定要因になります。
現在、インフレが粘着質で景気も底堅いことから、高まっていた利下げ期待は後退しています。これは金利の見通しが下がる要因であるため、思惑的に日米金利差の拡大要因となり、円安に支援的です。
為替介入
ほか為替の決定要因として国際収支もありますが、本記事では省きます。
残るは、為替介入という荒業です。
日米、または日米欧の協調介入でもならないかぎりは、日本の単独介入となりますが、現在はFRBの利下げ期待の後退によって円安が進んでいる状況。
この基礎的な状況が変わらないと、介入したところで一過性となるうえに、サプライズで介入しないと投機筋に買い場を与えるだけに終わってしまうでしょう。したがって、「介入くるか?」と市場が警戒しているような状況ではむしろ単独介入の可能性は低いのではないかと考えます。
以上から、円安基調については、米景気が崩れる、または直近で発表予定のPCEが低く利下げ期待が盛り返すなどして「巨視的な環境(日米金利差)としてドル安に向かう状況での追撃的な為替介入」となれば円安基調が崩れそうなシナリオのひとつです。逆に言えばそうしたシナリオ以外で果たして崩れるのか、という印象はあります。
まとめ
- 原油
- 為替
現時点では、円安と原油価格に支援的な状況が目に留まります。
そこで、保有銘柄のうち、円高・原油安恩恵銘柄については、一部を利確して守りを固めることとしました。
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年始時点での展望です。いろいろと状況に変化がありますね。