日本株は当面の底をつけるのか、短期的には「売られすぎ」の水準で意識していること

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日本株は当面の底をつけるのか、短期的には「売られすぎ」の水準で意識していること


株式市場で「買われすぎ」「売られすぎ」を測る指標のひとつに、「騰落レシオ」があります。市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率を表したもので、一般に、

  • 120%を超えると買われすぎ
  • 70%を下回ると売られすぎ

という目安になります。4月17日終値時点では、中期的な15日レンジで77、短期的な6日レンジで58となっており、少なくとも短期的にはすでに十分「売られすぎ」という状態です。

もちろん万能の指標は存在しないため、あくまでひとつの目安に過ぎないわけですが、私はけっこう参考にしている指標です。

日経平均株価はサポートライン38,200、ネックライン38,000の両方を割りこみ、パニック的な売りや地政学の変化等がないかぎりはそろそろ反発してもおかしくない水準にはなってきていると思いますが、どうなるでしょうか。

先日「3月22日に付けた41,087円が当面の高値となる可能性には注意を払いたいと思います」と記していたように、短期的にはその通りのシナリオとなっています。

この手の下げ相場で注意したいのは、やはり以下です。

  • リスクの取り過ぎによるろうばい売り

ほとんどの人は信用取引をしていないでしょうから、現物で持っている程度ならばよほど特殊な状況でないかぎり、なんらろうばいする必要はないはずです。現物なら、強制決済(ロスカット)されないからです。

したがって、信用取引をやっておらず現物のみの場合、下げ局面で必ず売らなければならない必要性に迫られることはありません。もちろん、将来の株価は読めないので、今後暴落すればろうばい売りをしたことで結果的に得をすることもあります。

しかしそれでもろうばい売りをしないほうがよいと考えられる2つの理由があります。

  1. 下げ局面で売る行動を繰り返していると、毎回相場が下がったときに売ってしまうクセがついてしまい、「高いときに売って安いときに買う」という株で勝つための定石が崩れる
  2. 株式市場は「プラスサムゲーム」という「参加者全員の利益の総和の期待値がプラスになる」傾向にのっとれば、毎回相場が下がったときにろうばい売りをすると、期待値が損なわれる

したがって、短中期目線の株を売ることはあっても、中長期目線の株を売ることは基本的にしないつもりです。私も今週は含み益が減っていますが、「株の利益は我慢料」ということで、むしろ冒頭のような指標に目くばせしておきたいという所感です。

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