「資産形成を加速させるための事業」についてどう考えるか

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「資産形成を加速させるための事業」についてどう考えるか

以下ご質問に回答しています。

ご質問

題名: 資産形成を加速させるために

メッセージ本文:
穂高 唯希様

こんにちは。いつも有益なブログを更新していただきありがとうございます。
穂高さんの投資方法にも惹かれつつ、自身はインデックスファンドへの積立を進めております。

様々な有益な記事を目にして、キャピタルゲイン(VTIの積立など)、インカムゲイン(穂高様のような配当収入)どちらに投資するか、今後の取り崩しの計画などはあらかた立てられました。

今回はこの資産を使ってさらに資産を作る方法についてご相談したいと思い僭越ながら問合せをさせていただきました。

当方2人の子を持つ30代前半のワーキングマザーで、
今手元の金融資産が3000万、世帯では4000万ほどになり、9割以上が投資信託・株式です。
これは穂高様の教え通り『支出の最適化』の上、収入の8割を株式買付に回してきた結果です。本当にありがとうございます。
この金融資産を眺めるだけでも心が楽になり、近い将来FIREも視野に入れられるようになってきました。

子供がまだ未就学児のうちに資産形成を拡大させたいと思い、借入をして事業を起こしたいと思うようになりました。

事業は生半可な気持ちではできないことは承知の上で、

  • 資産性の高い場所でのマイホーム購入(住宅ローン)
  • 新築・中古アパート経営

などを考え勉強するようになりました。

ブログを拝見するに、穂高様も同じような思考に至ったり、事業の比較検討をされたご経験があるのでは?と考え
穂高様が考える最適解(事業には手を出さない、と言うものも含め)を知りたくメッセージいたしました。

『株式や投資信託を元手に借り入れをして事業を作れば資産の増加が早い』
という思考に至ったことはありますか?
あるとしたら、どのような事業にチャレンジされた、されようとしたことがありますか?(検討の結果、やらないも含め、穂高様の思う最適解は何だったのか)

お手隙の際にご回答をいただけると嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。

「支出の最適化をしたうえで、給与の8割を株式買付にまわし、FIREも視野に入ってきた」とのこと、まさにFIRE前の私のようです。おめでとうございます。

結論としては、手っ取り早く増やしたければ、レバレッジをかけてリスクをとるか、入金力ごり押しで資産を買い続けることが一案かと思います。代表的な具体例としては、

  • ローンを組んで不動産投資
  • 金利を払って株の信用取引
  • 副業や事業で入金力高める

などになると思います。高いリターンを得るには、相応のリスクをとるか、時間をかけるか、そもそもの収入を増やして規模感を高めることが求められます。

抜きんでた成果やスピードを求めるならば、抜きんでたものが必要ですし、リターンを得るには相応のリスクを負う必要があります。

なお、私がどのような事業をしているか(どうしてきたか)というご質問については、もともと会社員時代から続けているブログと株式投資を主として継続してきました。その延長線上に書籍、講演、連載などが派生したような感じでしょうか。

FIRE後の不動産も投資というよりは、家族の事情を考えたうえで決めたようなものなので、資産形成目的の色彩は薄めです。

ただ、会社員時代に自宅用に不動産を買ったときは、出口戦略を考えて、住宅ローン控除のメリットも考え、そのうえで物件を選びました(下段に関連記事を載せておきますね)

私の「事業」に対する考え方:対象が好きであることが必須条件

『株式や投資信託を元手に借り入れをして事業を作れば資産の増加が早い』
という思考に至ったことはありますか?

あるとしたら、どのような事業にチャレンジされた、されようとしたことがありますか?(検討の結果、やらないも含め、穂高様の思う最適解は何だったのか)

まず代表的なものとして不動産投資が挙げられます。私も検討しました。たしかに不動産であれば借入によってレバレッジをかけられるので、まずまずの物件を選べれば、加速度的に資産を増やせます。

ただ、私にとっては最適解ではありませんでした。経験上、不動産投資はなかなかの熱量がいります。毎日不動産のサイトをチェックして、物件を見に行って…という作業にどうも身が入りません(笑)。たぶん株ほどは興味がないのだと思います。

加えて、周囲の不動産投資で成功している友人たちを見ていて思うのは、

  • 強い興味や、
  • (今の状況を1秒でもはやく脱したいなどの)必要に迫られてはじめて、

成功を手にしています。ボロ戸建て、区分マンション、アパート、対象がなんであれ成功する人は成功します。

結局、対象に対して興味やおもしろみを感じられなければ、深く研究したり追究する動機が起きないのです。したがってやはり「好きこそものの上手なれ」で、まず対象が好きであることが必須条件であると思います。でないと苦痛ですものね。

私がFIRE後にやっている、またはやってきたこと(ブログ、農業、林業、除雪、書籍やコラムの執筆、株式投資、お金の相談会など)も、すべて興味があることであり、好奇心が赴く対象です。

なので、ご質問者さまのように、「資産の増加がはやいかどうか」という視点を備えつつも、

  • そもそも自分が興味を持てるか、好奇心を持てるか、

という視点がなにげにかなり大事かと私は思います。

私自身も「振り返ると、興味を持ったことをとりあえずやる、という行動原理だったな」と感じます。

不動産投資の一例を挙げたように、周囲の不動産投資成功者たちは、結局やはり興味があるのです。友人のひとりは、とにかく間取り図を見るのが好きだそうです(笑)

世の中には、資産形成の手法は数多あります。書店にも大量にありますね。しかしそれが自分に適しているかはまったく別の話です。まず興味を持てなければ続かないと思います。

「興味を持てるかどうか」を知るために手を出していく

事業は生半可な気持ちではできないことは承知の上で、

とまさに記されているように、まずは小さくからでも片っ端から興味を持てることに手を出してみるのが一案のように思います。

私の人生における行動原理も基本的にそうです。片っ端からやってみて、しっくり来たら続け、しっくりこなければ手放す。その連続です。

そうしているうちに、自然と「自分が輝ける領域」が見える可能性が高まる。

この「自分が輝ける領域」というものが見えてきて、「事業」として結果的に成り立つのではないでしょうか。

「自分が輝ける土俵」「自分が没頭できること」を早期に見極めることができれば、人生戦略はかなりラクになると思います。そして対象をゲーム感覚でとらえると、たのしくなってくることもありますよね。

回答になっていましたら幸いです。

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