私の言う「中長期」とはどの程度の期間か
以下ご質問に回答しています。
題名: いつもブログを楽しみに拝見しております。
メッセージ本文:
はじめまして。
毎日、ブログ楽しみに拝見しております。
ありがとうございます。
シンFIRE論も購読、拝読し本当に生き方を考えさせて頂いております。
最近のブログでの紹介されている日本株銘柄をいくつか購入いたしました。(その中でも自分が気になったものを)
たまたまなんだろうと思いましたが(失礼な話ですが)
本当に株価が上がり始め、正直なところびっくりしております。
本日のブログでの内容を拝見しました。
無料でこんな情報を頂いて有難い事だと思っていますが、
自己責任で、購入しております。
VYMの購入も続けていますが、手持ちのドルがなくなり、円安の為ドルを買う気が起こらず…
とここへ来て円高。
どのタイミングでドルを買おうか、
インドの投資信託を増やそうか、
SBIの投資信託Vシリーズの全米株式を子供の口座で買っています。
人生も後半にさしかかり、
現金比率が高いので、もう少し投資に回したい、
ローンの繰り上げ返済するより、投資の方がいいかな、
でも、コロナ、東日本大震災等
数年毎に、なんらかの下落がくるな、と
思い投資比率を上げられずにおりました。
配当金を重きに置きたいと思いつつ、
株価上昇銘柄も買いたい…
証券口座を開設したのは、
SBIの前身時代で長いですが、全くのド素人です。
国は何もしてくれないので、老後に向けて資産形成が必須かと。
色々とお聞きしたい事はありますが、1つだけ。
日本株は中長期的に…とよく表現されていますが、
短期とは、中長期とは
株価において、どのくらいの期間をいうのでしょうか。
もし、お時間ありましたらご回答頂けるとありがたいです。
季節柄、お体にお気をつけお過ごしください。
長文大変失礼しました。
こんにちは、いつもご覧いただきありがとうございます。また、そのようにおっしゃっていただけて光栄です。
最近のブログでの紹介されている日本株銘柄をいくつか購入いたしました。
たまたまなんだろうと思いましたが(失礼な話ですが)
本当に株価が上がり始め、正直なところびっくりしております。本日のブログでの内容を拝見しました。
無料でこんな情報を頂いて有難い事だと思っていますが、自己責任で、購入しております。
はい、本当にたまたまです(笑)
残念ながら、将来の株価を精緻に予測することはできないです。
たとえば「円高になったらこの銘柄の株価は上がりやすいだろう」「日米両国の金融政策をかんがえると、円高シナリオが考えられる」といった想定をして、たまたまそのとおりになったり、というだけです。
また、パンデミックのように突然なんらかの特殊事象が起こると、それまでの想定は瞬時に崩れてしまいます。
ですから、釈迦に説法かとは存じますが、盲信なきようお願い申し上げます(笑)。
さて、私の日本株に対する見通しとして記した「中長期」という文言は、「向こう数か月~数年」というイメージです。
金融市場は景気・戦争・資源価格・政治的安定・地政学リスクなど、さまざまな要因で千変万化しますが、構造的な要因(たとえば、中国の工業化で安い製品が増えて世界中がデフレ傾向にあったが、米中対立でインフレ要因に転じたなど)は中長期で影響をおよぼすと考えられるため、短期要因と中長期要因は分けて考える必要があると思っています。
そこで、「中長期」という文言が登場してくるわけです。
いっぽうで、中長期的に続く構造的な要因があるからといって、金融市場に影響をあたえるほかの影響も無視できないので、中長期的な見通しは常に変わっていく可能性もあります。
しかしより大きな視点、たとえば「今後も世界の資本市場は拡大を続けるだろう」という長期シナリオは一定の確度は見いだせるのだと思います。この場合の「長期」というのは「20年以上」という意味になるでしょう。
回答になっていましたら幸いです。
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「長期=20年以上」という意味になる論拠の1つとして「ある一定の期間では、20年以上投資をするとリターンがプラスに収れんした」という事例があります。