NYダウは3万ドル割れ
ダウ平均は29,997ドルとなり、コロナショック前(2020年1月)の水準に近づいてきました。
ダウ3万ドル割れということで、私は以下の記事を思い出します。以下引用します。
ダウ平均株価は、2020年11月24日にはじめて30,000ドルを突破しました。
速いスピードです。
ダウ平均株価推移
ダウ平均株価の推移は、下図の通りです。
ダウ平均株価 | 到達日 | 所要日数 |
$ 10,000 | 1999年3月29日 | – |
$ 20,000 | 2017年1月25日 | 6,512日(17.8年) |
$ 30,000 | 2020年11月24日 | 1,399日(3.8年) |
- 1万ドルから2万ドル突破までは、約18年
- 2万ドルから3万ドル突破までは、約4年
1万ドル → 2万ドルは、ITバブル崩壊とリーマンショックを挟みます。2万ドル → 3万ドルもコロナショックを挟みますが、同年に回復済と凄まじい騰勢。
もちろん、
- 1万ドルから2万ドルは、2倍の増加幅
- 2万ドルから3万ドルは、1.5倍の増加幅
ですが、それを加味しても速い。
緩和的な金融政策
背景には、中央銀行(FRB)の金融政策を見いだせます。具体的には、以下2点。
- 利下げ
- 国債・社債の購入
「物価」と「資産価格」が乖離
ともない、「消費者物価(CPI)」と「資産価格」の乖離も拡大しています(緑部分)。
この点、かなり気になっています。昔日の日銀レポートにもある通り、バブル生成を見る際の1つの要素となっています。
ご参考まで、日銀のレポートを載せておきます。
考えられるシナリオ
- コロナ状況が良化 → 金融緩和縮小を市場が意識 → 長期金利低下 → 株価調整
当時インフレは警戒しておらず、考えられるシナリオで「長期金利低下」と記しており、その点が外れていますね。
一方、「株価上昇の要因はあくまで金融緩和であり、資産価格と物価の乖離からバブルを懸念。そして、金融緩和縮小に向かえば調整」という流れを記していました。
現在はそのシナリオ(ただ、これを記した後1年間も株価は上昇。マクロ状況は把握しても、タイミングは読みづらいということでしょうか)。
合っていた部分、外れていた部分、それぞれありますね。
このように記録をつけて、当時の考えを振り返る。すると内省(客観的な視点から自身の考えを振り返る)するきっかけになる。投資以外にも言えそうですね。
たまたま「3万ドル割れ」と今朝のニュースで目にして思い出しただけですが、意味のある作業のように思います。
書いていたから思い出す、内省するきっかけとなる。投資に限らず日常や仕事の気づきも、同様の作業に意義があるように思います。