子供のための資産運用、15年後のゴールに向けて。

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お子さま用に資産運用を考えてらっしゃる方からのご質問を頂きました。

子供のための資産運用。15年運用する際の投資対象。

ご質問

いつも勉強させて頂いております。

私、35歳で4歳と2歳の子供がいます。

私自身は米国株投資、NISA、idecoの積立等を行い資産運用をしております。

が、子供用の資金作りだけが悩みです。

お祝いやお年玉で頂いたお金のみ銀行に手を付けずに眠っています、、、

純金積立・ドル積立・ETF積立など検討はしているのですが、、15年後のゴールに向けての運用で何かアドバイス頂ければ幸いです。

是非よろしくお願いします。

いつもご覧頂きありがとうございます。

15年後のゴールに向けての運用につき、以下の形が一案です。

eMaxis Slim S&P500という投資信託を、SBI証券の定期自動積立サービスを利用して機械的に積み立てる

理由は以下3点です。

  1. 目的から、配当金は特段不要と拝察
  2. 15年という運用期間の長さ
  3. 手間がかからない

理由を各々詳述の上、本文中の純金積立・ドル積立についてもコメント申し上げます。

①運用目的から投資対象をえらぶ

4歳・2歳のお子様がいらっしゃるということで、育児にお忙しいと推察します。

そのため、まず時間や熱量が必要な「個別株投資」という候補は外します。

すると、ETFか投資信託になりますが、お子さまの将来の教育資金という目的であれば、配当金というキャッシュフローでなくともよさそうですね。

以上から、配当再投資型の投資信託が一案です。

楽天VTIなどもあり、誤差レベルですがS&P500連動の投資信託である「eMaxis Slim S&P500」としています。

②15年という運用期間の長さ

運用期間が短ければ債券のトッピングやバランスファンドも選択肢になってきますが、15年あれば株式100%が一案と思います。

③手間がかからない

SBI証券などの「定期自動積立サービス」は、最初に設定さえすれば自動的に積み立てられるので、ご多忙の方には好適です。

やり方や手順は以下・下段の関連記事に載せておきますね。

「純金つみたて」と「ドルつみたて」

それでは、「純金積立」と「ドル積立」について私見を述べます。

純金積立

お子さまの節目ごとに金貨をプレゼントするなど魅力的なプランもあります。ジム・ロジャース氏なんかもやっているとされています。

ただし、そういったご要望でもない限りは、手数料の高さやリターンの過去傾向の観点からは、「分散候補のひとつ」という位置付けと言えます。

ドル積立

米ドルは国際通貨の中でも基軸通貨であり、有事の際に買われやすい通貨であってきました。

しかし外貨積立は資産運用というよりは、通貨分散に利用する程度と思います。

また、為替はゼロサムゲームであることから、長期的な運用先としてはおすすめしません。

ジュニアNISAの活用について

ジュニアNISAは2023年に廃止予定、以下のような報道もありました。

大綱には需要の低さから23年での終了が盛り込まれた一方、払い出し制限の撤廃が記された。「制度が終わるのに18歳まで払い出しができないままにしておくのは資産の使い道を縛りすぎ」(金融庁担当者)との理由からだ。

日本経済新聞

その後、払い出し制限の撤廃(「いつでも」課税されずに売却して引き出せるように)によって、口座開設者本人が18歳になるまで非課税運用が可能とされました。

制度廃止で2024年以降の新規投資はできなくなりますが、利用しやすくなっていますね。

子供のための資産運用。15年運用する際の投資対象まとめ。

eMaxis Slim S&P500という投資信託を、SBI証券の定期自動積立サービスを利用して機械的に積み立てる形」が一案です。理由は以下3点です。

  1. 運用目的の観点から投資信託
  2. 15年という運用期間の長さ
  3. 手間がかからない

金融商品も情報もあふれている昨今、右往左往するかもしれませんが、目的とゴールを決めていれば選択肢を絞る基準はシンプルになります

積み立てる方法も複雑にする必要はなく、シンプルな形を挙げました。

現状を踏まえた上での目的とゴールが非常に明確とお見受けします。ありがとうございました。

純金積立やドル積立など検討されていたということで、たとえ最終的に投資対象にならずとも、その過程で学んだことは貴重と思います。

ご不明点等ありましたら、遠慮なくご連絡ください。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

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公開日:2020年2月20日