はじめて株を空売りした結果
米国株は一部保有しつつも、下落継続をメインシナリオとしてきました。
そこで資産運用の新たな試みとして、短期目線で空売りをやってみるとしていました。
厳密には「先物を売る」のではなく、「ベアファンド(特定の指数が下がると、逆に値上がりする動きとなる金融商品)を買う」というかたちです。
具体的には、【SPXS】DirexionデイリーS&P・500ベア3倍ETF という、S&P500が下がると、その3倍上昇するファンドを購入していました。
結果
15,326ドル。米国株保有分のヘッジに相当する役割を果たしました。
現時点ではここで底打ちをメインシナリオとはしていませんが、FOMC前にいったんポジション解消としています。
値動きを見つつ、再度入るか検討します。
感じたこと
感じたことは、以下3点です。
- 値動き激しい
- 底打ちしたら、、という心理
- やってよかった
値動き激しい
S&P500が1日で3%以上動くこともありました。SPXSは10%動くことになります。レバレッジ3倍ですから、値動きはやはり激しくなりますね。
800万円を投じていたので、10%動くと80万円の差です。
底打ちしたら、、
長期的に成長してきた市場に対して空売りするということは、タイミングを誤って、購入後に底打ちすると、損失が拡大し続けるリスク(懸念)もあります。
そのリスク(懸念)による感情と付き合っていくことが必要になりますね。
私も実際やってみると「あーおととい売っとけば、こんだけ違ったなぁ」とか「底打ちしたら‥がくがくぶるぶる」という感情がよぎる時もありました。現物よりそういう感情が出やすいと思います。
ですから、空売りは、買い持ちに比べて一般的に心理的に難易度が高いと考えられます。
やってよかった(利益ではなく、経験の観点)
利益うんぬんではなく、経験になったからです。
マーケットには売る人と買う人がいます。
片方の立場より、両方の立場に立ってみた方がいいし、両方の心理を経験した方がいいと思います。マーケットにかぎらず、なんでもそう。
経験が視点を増やす。視点が増えることで、学びも増える。人生全般に言えると思います。
まとめ
一般的に空売りは推奨されませんし、私もそう感じます。
ただ、たとえば下落予想の確度が高い場合などは、下落相場でリターンやヘッジをねらう場合に短期的な選択肢にはなると思います。
あくまで短期。空売りは構造上、長期目線では利益を上げにくいからです。
買い持ちで資産価値が2倍になるためには、株価が2倍になるだけで良いですが、空売りで資産価値が2倍になるためには、株価は1になる必要があります。つまりその企業がほぼ倒産している状態が条件になります。
ということは、空売りは利益に上限があるのに対し、買い持ちには利益の上限がありません。
対象が指数(インデックス)であれば、指数を構成する企業がすべて倒産する可能性と比べれば、株価が2倍になる可能性の方がまだ期待できます。
そのため空売りは一般的には推奨できませんし、活用するにしてもあくまで短期が基本であることを申し添えておきます。
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