死なないように稼ぐ
読みました。堀江貴文氏の著書です。
1番印象的だったのは、「いちどやると決めたことを遅滞なくやり続ける継続力がいかに大事で、いかに他者と差別化でき、成功するための手数を出せることになり、それが成功する確率の向上につながっていく」という部分です。
確かに継続するということは手数が増えることになりますよね。手数が増えればそれが当たることもあれば当たらないこともあるものの当たる確率の分母が増えていくので、成功する分子の数も応分に上がっていくのでしょう。
あとは時間に対する意識ですよね。「時間がないというのは言い訳になる部分もあるのでは」と私も思うタイプです。どんなに時間がない状況であろうとも最適化できる部分は必ずあると思っています。
その最適化のためには自分なりに試行錯誤が必要であり、優先順位と取捨選択を決めていく作業が必要になりますね。時間に限らず様々な場面で必要になる工程だと思います。
著者の従来からの主張や主義も散見されます。時間を得るためにホテル暮らしやタクシー移動、自炊はあまりしない、徹底的な合理化など。
利益の最大化のために合理性を追求することは、やりすぎると不味になる部分もあると思うので、そこは個人的には賛同しづらい部分もありました。
たとえば、飲食業で、美味しいデパ地下グルメを毎日買ってはレンチンして出すスタイルは、利益の観点からは合理的かもしれませんが、消費者としては、人によってはうなずけない部分もあるでしょう。人の好みによりますね。
本書のタイトルは「生き残るビジネス人材」となっていますが、特に飲食業の事業家としての目線で書かれている内容も多く、そのような方向をめざす人にとって参考になる部分も多々あると思います。
家族がいずれお店を開きたいみたいなので、本書も一読をおすすめしておきました。
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