5年以内に使う資金、投資にまわすか預金しておくか

5年以内に使う資金、投資にまわすか預金しておくか

以下2点に関して、ご質問に回答しています。

  1. 無利子の奨学金を繰り上げ返済すべきか
  2. 5年以内に使う資金(海外留学)を投資にまわすべきか

ご質問

ご質問

メッセージ本文:
穂高様

初めまして
穂高様がFIREなされる以前よりブログ拝見しており私自身個別株への投資を始め、支出の最適化を考えたりと生き方を変えるきっかけを沢山頂いております。本当に感謝しております。

さて、今回はこれから起こる私事についてご質問させて頂きます。
私は現在26歳の経理職です。
現在は海外の公認会計士を勉強中です。

そんな中、来年2022年1月に両親が10年前私に掛けていた養老保険が満期を迎えます。(¥3,000,000)

その満期保険金について有難いことに、私の自由にして良いということになりました。本当に感謝しかありません。

このお金について、当然有意義に使いたいと考えているのですが、そこで質問がございます。

① 奨学金の返済について

大学通学のために借りていた奨学金があり、
37歳まで毎月約¥15,000の返済があります。(利子なし第一種)

当初、他に充てるお金もなかったためこの奨学金返済に保険金の大部分に充てようと考えていました。
ですが、今年から始めた会計士勉強の費用(自己投資)に保険金を使うことを決め残ったお金の一部で奨学金の返済しようかと考えておりました。

ただ“現在価値”を考えたときに、将来の¥15,000を今払うことはあまり賢明な判断ではないと感じるようになり、せっかく無利子の奨学金を借りることができたので今焦って奨学金の返済に充てなくても良いのではと思うようになりました

この状況で穂高様でしたら奨学金の返済にお金を割り当てるか、また割り当てるならいくら程に抑えるか(目安)をお伺いしたいで

② 5年以内に使う見込みのあるお金について

①でも少し触れましたが、保険金の使い道は自己投資以外にも固まっておりまして
その中に、会計士取得後の「海外大学院への入学」の学費(約¥5~600,000)
保険金から拠出しようと考えております。
(オンラインベースの大学院のため、費用がこのぐらいで済むようです)

おおよそ3~5年後の入学を目指していますが、このお金を普通預金に数年間フローしておく場合、金利の高い銀行で預金していたとしても、年利0.1~0.3%にしかならないためもっと他に選択肢がないかと考えております。

ただ、仮にインデックス投資等に投資した際にいざ入学金が必要なタイミングで相場が下降局面だった場合などを考えると、少し躊躇しています。
※これまでも株式は購入しておりますが、向こう10年以上ホールドを想定していたので
短中期で売買した経験がありません。

このような状況の場合、穂高様でしたら「どの方法で預金しておくか」または、そもそも別なことにお金を使われるのか、お考えがございましたら、是非お伺いしたいです。

私は出身が北海道で、穂高様のFIRE後の北海道滞在の記事は、親近感を持ちながら拝見しておりました。
これからもFIRE後の生活の様子と、各所でのご活躍楽しみにしております!!
私も自身の将来に向かって頑張ります。

<資産状況>
・現金:50万
・個別株(ETF含):元金150万円+含み益
・積み立てNISA(楽天):元金80万+含み益25万
・その他(企業型iDeco):20万

ありがとうございます。北海道にはよく行っており、本当にいいところですね。

① 奨学金の返済

1つめのご質問。「無利子の奨学金を繰り上げ返済すべきか」ということですが、お金の損得だけを考えれば繰り上げ返済しない方がよいです。

なぜなら、繰り上げ返済に充てる資金を運用した方が期待値が高いからです。

ただし、理論と実践は別です。もし奨学金を返済することで「精神的にスッキリする、肩の荷が下りる」のであれば、それも「その人ならではのひとつの答え」だと思います。

あいだを取る形で、15,000円/月の半分を返済に充てるのも精神的に納得いきやすい案かもしれないですね。

② 3~5年後に必要な海外留学資金の置き場所

2つめのご質問。「私だったら3~5年後に必要な入学資金を、どこに置いておくか」ということですが、「リスクを承知でどれだけの資金を株式に入れるのか」を自分で納得いく決着をつける形になると思います。

さらに本質的なポイントとしては、「3~5年後に何に使うための資金か」ということですね。以下述べます。

S&P500の年間騰落率

まず米国株の過去の傾向を頭に入れておきましょう。以下はS&P500の年間騰落率です。

  • S&P500が上昇した年は24回、下落した年は8回(1990~2021年)
  • 上昇年平均:+16.9%
  • 下落年平均:-12.5%

以上から、「近年の実績を参照する場合、期待値としてはやはり米国株式に置いておく方がよい」ということが言えます。

米国株の低迷期

ただし、参照期間を広げれば、25年間にわたり低迷していた時期もあります。

時期 低迷期間
1900年代~1920年代 19年
1920年代~1950年代 25年
1960年代~1980年代 16年
2000年代~2010年代 6年

そのため、やはり「どれだけのリスクを取ってリターンを取りに行くか」という点に帰着します。

投資資金の性質

ではその際にポイントとなるのは、投資資金の性質です。ご質問者さまの場合は、「海外大学院への入学資金(50~60万円」ですね。これは余裕資金というより、人生における節目ともなり得ることと思います。

私ならこの資金は大切に現金として取っておきたいところです。投資に回すならば私なら半分以下ですが、いずれにしても当人のリスク許容度によるでしょう。上に挙げたデータを判断材料のひとつとしていただければと思います。

現金以外の預け先としては、劣後債など保守的な置き場所もありますが、手間などを考えると現金かなと思います。

たしかに資産運用を知ったあとは、効率性を考え、「できるだけ多くの資金を長期で運用したい」という気持ちも強くなると思います。

ただし、金融資本以上に大切にしたいのは人生経験や人的資本でもあります。金融資本も結局は元本の大きさが重要になってきます。

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「自分が注力すべき対象はなんなのか」という優先順位を明確にしておくと、長期的な戦略を立てやすいと思います。

海外大学院、めちゃくちゃ楽しみですね。大いに勉強し、大いに恋愛?し、大いに仲間と楽しむことで人生の大きな財産になると思います。たのしみですね。

Best wishes to everyone.

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公開日:2022年1月7日